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2019.6.4

アトピー性皮膚炎。アトピーの語源とは。

今日はアトピー性皮膚炎についてのお話ですが、病気について書くと相当長くなってしまうので、今日は「アトピー」という言葉の始まりについてのお話を書きます。

 

そもそもアトピー性皮膚炎はどういう病気なのか?

 

日本皮膚科学会のガイドラインから見てみましょう。

 

アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ.

アトピー素因:①家族歴・既往歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎,アトピー性皮膚炎のうちいずれか,あるいは 複数の疾患),または② IgE 抗体を産生し易い素因.

 

 

と難しく書いてありますが、

 

アトピー性皮膚炎とはごく簡単にまとめていうと「ずっと繰り返す湿疹」です。でもどうして湿疹が繰り返すのかわからない、これがアトピー性皮膚炎という病気です。

 

 

アトピーになるのは何々が原因だ、という記述をあちこちで見かけますがこれらはほぼ作話(嘘)です。

 

なぜならばアトピー性皮膚炎を起こすメカニズムは複雑すぎて、これこれが入ったから結果アトピーになる、なんていう簡単なシステムではないからです(興味があればその図を見せてあげます)。

 

 

では「アトピー」という謎の言葉はどこからきたのでしょうか?

 

“NHKチコちゃんに叱られる”のチコちゃん風に言うと「ねえねえ、おかむら〜、アトピー性皮膚炎のアトピーってどういう意味なの?」

 

多くの医師はその問いには答えられないように思います。僕もこの仕事をするまでは全然知りませんでした。

 

「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と5歳児の怒りを買ってしまいそうです。

 

 

では「アトピー」という言葉はどこからきたのか、少しお話してみたいと思います。

 

 

アトピー性皮膚炎の語源は1923年にさかのぼります。今からざっくり100年前の話です。

 

1923年、Coca先生という人が「正常な過敏症」と「異常な過敏症」という概念を発表しました。

 

その「異常な過敏症」中にアトピーが分類されています。当時、アトピーとは喘息、枯草熱(今でいう花粉症)を表すものでした。

 

 

ちなみにアトピー(atopy)とは造語です。作られた言葉ですので一般の言語の中にはありません。

 

辞典によると”type of abnormal hypersensitiveness”(異常な過敏症)を表す言葉として1923年にコロンビア大学のギリシャ語の教授が医師の要請で作ったとあります(真実かどうかは確認できず)。

 

語源辞典によるとatopyとは「変わった」「違う場所」を意味するギリシャ語「atopos」、「普通でない」「変な」を意味する「atopia」に由来した造語、とあります。

 

 

最初のアトピーの概念には喘息、枯草熱(花粉症)のみが含まれ、皮膚炎は含まれませんでした。

 

1933年、Sulzbergerという先生が皮膚にも同じような疾患があると考え、アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)という名前をつけました。

 

 

これがアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)という病名の由来です。もう90年近く前の話です。

 

 

この100年の間でアトピー性皮膚炎は尋常ではないほど増えました。僕が小学生の頃(40年前)は明らかにアトピー性皮膚炎を発症している子供はそういなかったように思います。

 

ここ100年間の科学技術の進歩ともにアトピー性皮膚炎が増えているとも考えられますので100年前の生活環境と今の生活環境の異なる部分を考えるとアトピー性皮膚炎の増加を考えるヒントになるかもしれませんね。

 

少々長くなってしまいました。今日のところはこれでおしまいにしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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