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2019.3.3

タバコ今むかし。徒然日記

僕は8年くらい前までは喫煙者でした。朝起きたら目覚ましにプカプカ、お昼にもプカプカ、夜に帰宅したらプカプカ。当時その一服にどれほど救われたでしょうか。タバコは学生時代から吸い始めましたが、その頃タバコは大人な感じがしたんでしょうね。早く大人になりたい、一人前になりたいみたいなところがあって吸っていたように思います。つまりカッコつけたかったわけです。今とは違い子供の頃から喫煙というものが身近でしたから大人になったら自然と吸うものだと考えていたところがありました。僕の父もタバコを吸っていましたし、みなさんと同じく昔は父親=タバコというイメージがあったかと思います。

 

小学校の先生、かっこよかった先生もタバコを吸っていました。その先生は大変なヘビースモーカーで授業の合間の休み時間には廊下の窓を少し開けて手洗い場の上に灰皿を乗っけてタバコをよくふかしてました。先生がタバコをくゆらせているそばで僕らは先生を取り囲んでワイワイおしゃべりしたりふざけたり。懐かしい昭和の時代の一光景です。職員室に先生に用があって行くと職員室はいつもタバコの煙で真っ白くなっていました。受動喫煙なんてなんのことやら。小学生の子供でも学校ですでに受動喫煙状態だったわけです。教室の先生の大きな木の机の上には当たり前のように灰皿。教室掃除当番の時は灰皿の中の吸い殻をせっせとゴミ箱に捨てていました。吸い殻を捨てながら先生への憧れとともになんだか大人への憧れのような気持ちになったように思います。これくらいタバコは子供にとっても身近なものでした。

 

僕が医者になった頃でも喫煙習慣は十分社会に認められていた時代でした。学生時代に実習で回った循環器内科(心臓専門)の先生達は揃いも揃ってヘビースモーカーばかり。心筋梗塞で入院してきた患者さんにタバコをくゆらせながら病状の説明をしていました。「タバコは心臓に悪いからねえ」とか言いながら(笑)。今では到底信じられない光景です。病棟に行けばナースステーションの隅には灰皿。病棟の廊下の隅っこにも灰皿。夜間に病棟に見回りに行ったら馴染みのナースとおしゃべりしながらナースステーションで一服。病棟の帰りには夜寝られない患者さんたちと病棟の廊下の隅っこでヒソヒソ話をしながら一服。タバコはある意味コミュニケーションツールの一つであったように思います。当時はタバコのおかげでいろんな人と仲良くなれました。

外来の診察机の上にも当然のように灰皿。僕も大学病院時代は診察の合間に手洗い台の上の換気扇をつけながらちょこちょこタバコ吸ってましたっけ。ヘビースモーカーの先生は外来で患者さんを診察しながら(!)タバコを吸ってました(信じられないでしょ)。20年くらい前はこんな風にタバコというものに随分寛容だった世の中だったのです。

 

当の僕はというと禁煙をしてからというものすっかり煙嫌いになってしまいました。むしろ普通の人より敏感なくらい。不思議なものです。今は電子タバコが主流になりつつあるそうです。タバコとはモクモクと白い煙が出て、ニコチンで口の中をピリピリ刺激するのがタバコだと思っていましたが、今のタバコは煙も出ず、色々な味のフレーバーがあったりするそうです。へえ〜。

 

少しばかり春めいてきました。今日はいつもの早起きのついでに昔を回想して書いてみました。

 

 

 

 

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