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2017.12.26

傷が残る?傷が残らない?傷跡が残るのが心配です。

咲くらクリニックは形成外科処置もたくさん行っています。特に顔の怪我をした子供の処置が多いですね。たまには自転車で転んで顔面をひどく損傷した大人の方もやってきます。

 

そして外来でよく尋ねられる質問が、「この傷は残りますか?」です。

 

どんな怪我でも怪我の程度は怪我をした瞬間に決まります。つまり傷跡が残るかどうかはやった瞬間で決まるのです。その後の処置の良し悪しとはあまり関係がありません。

 

やけどでも擦り傷でもおよそ2週間以内に治癒してしまう傷ですと跡はほぼ残りません。

 

しかし2週間以上経過してやっと治るような深い傷や、縫合処置が必要な程度の傷は傷跡が残ります。

 

傷が残るかどうかのキーワードは表皮と真皮です。

 

表皮とは文字通り、皮膚を覆う最外層の組織です。0.2mmくらいの厚さしかありません。表皮は大変修復力がある組織です。ですからやけどであっても擦り傷であってもこの表皮にとどまる損傷であればほぼ跡になることはありません。

 

傷跡の残らない2週間以内に治る怪我、というのはこの表皮の損傷にとどまる場合がほとんどです。

 

一方真皮とは、表皮より下の組織。皮膚をつまんでつまめるのはほとんどが真皮組織です。

 

真皮とは線維のかたまりです。革ベルトの裏から見るとイメージできるでしょうか?革ベルトは真皮組織そのものです。この線維組織に損傷を受けると痕跡が残ります。すなわち真皮に達するような深い傷では「必ず」痕跡が残ります。

 

このように縫合処置が必要なくらい深く切れてしまったケガでは必ず傷跡が残るというわけですね。またやけどでも真皮まで損傷を受けると傷跡が残ります。またこれらの傷を消すことはできません。

 

「傷が治った後に黒い(茶色い)跡になってしまった」という相談も多いのですが、

 

これは炎症後色素沈着と言いまして、傷が治った後に一過性に起こる自然な現象です。みなさん小さい頃に膝を擦りむいた後に一時的に黒くなってしまった経験はありませんか?

 

この色素沈着は必ず薄くなってきます。通常半年くらいで綺麗に消えてきますが、長くかかる方ですと1年かかります。1年で消えなかった方は2年で消えてきます。

 

すなわちひたすら「待つ」と治ってくるので心配ありません。

 

 

以上、今日は毎日質問のある、「傷跡が残るのが心配」という声に対して書かせていただきました。

 

 

さてさて昨日は外来混んでましたねえ😅。実に270人オーバーの来院者数でした。今日も大混雑する予想です。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

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