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2019.6.18

水いぼは取る?取らない?

プール開きの時期がやってきました。この頃になると外来に子供達の絶叫がこだまします。ほとんどは水いぼの処置が怖くて泣いている子供達の声です。

 

水いぼは「伝染性軟属腫」と言います。ウイルス性の疾患で文字通り「人から人へと伝染する」厄介なやつです。

 

※ここだけの話、近所の皮膚科で「これはうつらないから」って患者さんに言っちゃった医者がいましたが、病名からもお分かりの通りしっかりうつります(苦笑)。しっかりしろ〜専門医〜。

 

水いぼは自然治癒も期待できる病気なのですが、自然治癒までは1−2年と大変長くかかります。

 

1−2年のうちに徐々に減ってくれたら良いのですが、何もせず見ていると多くの場合減るどころがどんどん増えていってしまいます。

 

さらに集団生活をする年齢になるとプール授業など皮膚の接触が多くなる時期には保育園や幼稚園から治療を強く勧められて来院するケースが多くなります。

 

それで冒頭のようなことになるわけです。

 

 

さて、水いぼを取るか取らないかは医師の間でもずっと議論が続いています(ほぼ水掛け論)。

 

取るのは痛いからかわいそうだし、取らないと増えるし他人に迷惑をかけてしまうし。悩ましいところです。

 

皮膚科の多くは皮膚の専門家という立場上水いぼを渋々でも取っているところが多いと思います。依頼されたら皮膚科医としてのプライドをかけてやっているのではないかと。

 

ですがそういう僕らも正直やりたくはありません。子供の絶叫を聞くのはいつも心が痛みますから。

 

頑なに水いぼは取らないと決めている医院もありますが、ほっといていいよと親御さんに声をかけたところで、結局のところ親御さんは周りの目を気にしたり、周囲のアドバイスで水いぼを取ってくれる病院を探してやってくるのが現状です。

 

クリニックにとって水いぼの処置はマンパワーが要りますし、時間も取られます。スタッフ不足で取れませんとは言いたくないので咲くらクリニックではどんなに処置に手間が取られても対応できるようにスタッフの数を極限まで増やして治療に当たっています。

 

また絶叫を聞くのは良い気分がしないので全く痛くない処置も用意しています。これはいくつかの軟膏を組み合わせた処置方法になります。海外の処置薬をヒントに当院で作成した方法です。

 

痛くない処置は親御さんの全面的な協力が必要ですが、痛みを伴わず水いぼが取れてくるのでありがたい処置です。また痛くない処置で治すと再発がとても少ない傾向にあります。ピンセットで取るだけの処置は再発も多いです。

 

ただし痛くない処置は治癒まで1−2ヶ月と長くかかるので、プール時季になると麻酔テープで麻酔の上切除を希望される方のほうが多くなります。

 

 

最終的にどの処置を選ぶかは保護者の方と相談して決定しています。

 

当院ではお子さんのキャラクター、どれくらい急ぐのか、保護者の方がどのくらい処置の手間をかけてあげれるのか、等々色々な事情を考慮しながらいくつかの処置方法を提案し、その中から選択していただく、という方法をとっています。

 

 

水いぼの処置でお困りの方は声をかけてくださいね。さて、今日も頑張りましょう!

 

 

 

 

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