今日も咲くらで

院長ブログ

2015.11.28

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎が治る方法。悪い時だけ来るとずっと強いお薬になりますって。

今日は慢性の皮膚炎である、

アトピー性皮膚炎の患者さん
に向けてのメッセージです。

すぐに治る急性疾患の方には関係ございません。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

皆さんは悪い時に痒みがつらいから病院に来ます。

 

僕らはやっぱり楽にしてあげたいと考えて、

 

強い症状だな、と思えばそれに合った強いお薬を出します。

強い症状なのに弱い薬では今の苦しみは決して取れないからです。

今の症状に丁度良いお薬が出れば、みんなすぐに楽になります。

 

でも、

症状が楽になったらそのままにしてしまって、
なんにもせず放っておいてしまう患者さんが多いです。

 

楽になったら放っておいて、

またひどくなったら病院に来る。

 

これをやるとどうなるか。

 

僕ら医者はひどい時しか見せてもらっていませんから、

いつも強いお薬しか処方していないことになります。

 

強いお薬はずっと使い続けると副作用が出る確率が高まります。当たり前。

 

医者は本当は良くなった時を見せてもらいたいのです。

 

僕らは良くなった状態を見れば症状に合った弱いお薬を出し、
弱いお薬でもコントロールできるような塗り方を指導します。

 

でも多くの患者さんは忙しいから、面倒だから、という理由で、

 

症状が軽い時に病院に来るということを省いてしまっています。

それで弱いお薬に切り替えるタイミングを逃してしまっています。

 

 

カルテを見るといつも強いお薬の患者さんがいます。

その人のカルテを見るといつも悪い状態だけ記録されています。

 

どうしようもない時だけ病院に来ているといつも強いお薬が処方されます。

でもこんなことを繰り返していると副作用は出やすいですし、皮膚はいつか破綻します。

 

副作用が出れば、ステロイドはやっぱり副作用があるんだ、とか考えませんか?

弱いお薬でコントロールできるようになると副作用はほぼ出ません。

 

症状が軽い時にも病院に来ていますか?
お薬が無くなりそうな時にお薬を切らさないように病院に来ていますか?
お薬の塗り方は習った通りの適量ですか?
お薬を自分流でわざわざ少なく塗っていませんか?

 

成人でアトピー性皮膚炎の方に全身に適量を塗れば、1日20gのステロイド外用剤が必要です。この量が本当に塗れていますか?

 

僕らは症状が軽くなればちゃんと軽いお薬を処方します。
しかし、悪い時だけ来ると強いお薬になってしまいます。

 

調子の良い皮膚を見せてもらえれば必ず弱いお薬になります。

 

お薬がずっと強いまま変わらない、

いつまで続けていいかわからない、

全然治らない、

どこの皮膚科に行ったってどうせ同じだ、

ステロイドの副作用が心配だ、

と嘆いているあなた、

 

□お薬は指示された適量、回数を塗っていますか?

(どのくらいの量を塗るか病院から指導されていなければお話になりませんが)

□自分で決めた自分流の塗り方になっていませんか?(だいたい少なく薄く塗ってることが多い)

□症状が軽い時にも指示された時期に病院にちゃんと来ていますか?

□お薬が無くなる前に病院に行っていますか?

□お薬がなくなってしまい症状が悪くなってから病院に行っていませんか?

 

これに1つでも該当すれば、

 

あなたは治りにくくて繰り返すアトピー性皮膚炎に変化している可能性が高いです。

どれにも当てはまらない方は1年後には相当綺麗な皮膚に戻っていることでしょう。

 

今日から心を入れ替えて頑張りましょう!

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