今日も咲くらで

院長ブログ

2021.03.03

診療室から

残念なこと。ジェネリック薬品はやっぱり安かろう悪かろう?

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9519a89a9e9303d0463a05ce6584442186f3b13

 

ジェネリック薬品製造大手の日医工が業務停止命令を受けました。

 

最近では水虫薬の製造に関する不正で福井県にある小林化工が業務停止命令を受けたばかりです。

 

当院でも日医工の薬をたくさん使用しています。このニュースは会社を信頼していただけにとても残念なことです。

 

ジェネリック薬品とは国が先発品と効能が同等と認めた製品です。そしてご存知の通り、先発品に比べて3割程度安いです。

 

ジェネリック薬品は有効成分が同一で製法が同一であるために「先発品と同等」と認められている薬品です。しかし実際に人体に対する投与試験を行なっていませんので生物学的同等性(おなじ効果が出るかどうか)は実際のところ不明です。

 

ですからジェネリック薬品を使われている方は常にこのようなリスク(同じ効果が出るかわからないというリスク)を承知して使用すべきです。

 

国が一定の手続きを経て製造を認めたにも関わらず、製薬会社が決められた製法を守らずにいい加減な製法で適当に薬を作って出荷していたとするならば由々しき問題です。

 

結果、国民を騙していたことになりますからこの件で30日ちょっとの業務停止では軽い処分にも見えます。これまでお金を払ってほとんど効かない薬を処方されていた可能性もあるのでは?と勘繰りたくもなります。

 

当院でも国の政策に従いジェネリックを多く処方しています。

 

しかし外用剤についてはジェネリックはあまり使っていません。特にステロイド外用剤については常に先発品を使用しています。

 

なぜかというとジェネリックと先発品の性能があまりに違うと感じるからです。

 

その証拠に他院の処方で(ジェネリックを使っていて)治らない、と申し出た患者さんに「同等の薬効の先発品」を処方してみるとあっという間に治ってしまう、という現象をよく見かけます。

 

一般の方はご存知ないかと思いますが、病院がジェネリック薬品を処方すると病院に入ってくるお金(処方箋料)が少し割増されます。

 

病院側はジェネリックを多く処方することで一時的に収益が少し増えますが、その代わりにうまく治療効果が出ずに患者が離れていってしまっている、という事実も知るべきだと思います。

 

国が医療費負担を減らしたいがためにジェネリックを推進するのは理解できます。しかしこのたびの不正のように国の監視が届かないところでずさんな製造が行われ、結果国民の健康がそこなわれているとするならばジェネリックを推進するという国の方向性も考え直さなければならないのかもしれません。

 

ジェネリックへの信頼を失わせないためにもジェネリック製薬会社への監査の強化など今後の改善が望まれます。

 

皆さんはジェネリックは安いからいい、とは思っていませんか?でも裏にはこんなこともあるんだ、ということを知っていただければと思います。

 

先発品を使うのか、ジェネリックを使うのか、選択するのは患者さん自身です。

 

一度ご自身の健康を守るということについて再考してみてはいかがでしょうか?