今日も咲くらで

院長ブログ

2022.01.05

シミ治療

シミ治療の基本知識

NHKの朝の番組でしみ治療の話題がありました。

そこで今日はシミ治療をやりたい方のために有用な知識を書きたいと思います。

 

「シミ」と称されるものにはざっくり分けて4タイプあります。

 

1、老人性色素斑(平坦で丸くて茶色のシミ)

2、老人性いぼ・脂漏性角化症(隆起しているシミ)

3、そばかす

4、肝斑

 

それぞれについて推奨される治療法について解説します。

 

1、老人性色素斑

平坦で境界がはっきりしていて比較的丸い形をしており茶色を呈する色素斑です。

こちらのシミではメラニン色素が局所にたくさん溜まってしまっていて外用剤治療では薄くなる程度であって取れません。このタイプのシミでは強力に破壊して余剰メラニンを除去する必要があります。

推奨される治療は強力なレーザーの一つである、ピコレーザーやQスイッチレーザーによる治療です。

レーザー後はカサブタとなって綺麗に取れますが、多くの場合しばらくのあいだ術後色素沈着を起こします。

 

2、老人性いぼ(脂漏性角化症)

老人性イボとは写真のように隆起したシミです。隆起したシミにはピコレーザーやQスイッチレーザーでは歯が立ちません。

隆起したシミには炭酸ガスレーザーによる削皮が必要です。削りますので麻酔が必要な処置です。

炭酸ガスレーザの中でもコンピュータ制御がついた機種(スキャナー付きと称される)による治療が推奨されます。

スキャナー付き炭酸ガスレーザーによる治療ではたった1回の治療で大変綺麗になります。

(炭酸ガスレーザ術後1週間)

術後は軽度ですが色素沈着を起こすことがあります。

 

3、そばかす

10代ごろから存在します。細かい点状の形をしています。

基本そばかすはどんな治療にもよく反応し、術後の色素沈着も少なく、ほとんどの方がすぐに綺麗になります。

ただし体質的な問題でほとんどの方は1年くらいで再発してきます。

どんな治療にもよく反応しますのでなるべく安くて副作用が少ない治療を行うべきだと考えています。

美容外科、美容皮膚科等でのレーザー治療例はそばかすの治療例が掲載されていることが多いです(治療結果が良くて見栄えがよい)。

そばかすに対して10万円以上もかかる高額な治療が行われている例を散見しますが、そばかすはそんなにお金をかけなくても安価な治療でよく治ります。

ただし治療価格にかかわらず再発します。

(IPL”ICON”による治療。1回治療)

当院では安価で副作用が少なく、しかも1回の治療で改善するIPL機器による治療(ICON:光線治療器)をまず推奨しています。

ちなみにかかる費用は治療範囲にもよりますがおよそ3万円程度です。

IPL照射で取れにくいそばかすの場合、IPLよりもさらに強力なレーザーをお勧めしています。

その場合、術後色素沈着が起きることがあります。

 

4 、肝斑

女性ホルモンや外的な刺激が原因とされる色素斑です。頬を中心にベタっと面になって存在します。

30代後半から始まり、60代になるとほぼ消失します。

通常レーザーは禁忌です。強いレーザー照射をしますと術後色素沈着が遷延しその治療に難渋します。

レーザーの中でもレーザートーニングという手技は肝斑に効果が高いとされていますが「照射している間だけ」薄く見える治療です。

肝斑は上述の通り長い期間続く症状ですのでいつまでやり続けるのかを考慮しながら治療方針を決定すべきです。

当院ではレーザーよりも負担が少ない内服や外用剤による治療を心がけています。

通常、トラネキサム酸内服及びレチノイン/ハイドロキノン外用あるいはシスペラ外用を推奨しています。

肝斑はどんな治療を行うにせよ非常に根気を要する治療になります。

 

 

以上、ざっくりシミ治療について書かせていただきました。

皆様の今後の治療の参考になれば幸いです。

 

新年の外来は1月6日スタート。よろしくお願いいたします。

 

こちらもどうぞ。

咲くらクリニックインスタ→https://www.instagram.com/anjosakuraclinic/?hl=ja