今日も咲くらで

院長ブログ

2018.07.27

デュピクセント

僕も患者さんもホッとした。アトピーに対するデュピクセントの効果。

重症アトピーの治療薬デュピクセントの投与を始めてからはや1ヶ月と半分が経過しました。

 

成績はと言いますと、アトピーでボコボコになっていた皮膚がほぼツルツルになった人が9割以上。1名だけ顔面の皮疹が少し戻った方がいます。

 

アトピーの痒みに関してはほぼゼロになる、という素晴らしい効果です。

 

最近とあるアトピーの患者さんを診察したときのことです。彼は以前「脱ステロイド」を行った挙句、ひどい目にあって僕のところに駆け込んできた元重症患者さんです。

 

「新発売されたデュピクセントは副作用もほぼなくて痒みや皮疹にすごく効くのですよ」という話をしたところ、

 

「そういう話を聞くとホッとしますね」

 

と言われました。

 

「患者にとっては副作用がなくて皮膚が綺麗になる、安全で有効な薬があるというのはとても安心しますね。もし今の薬の効きが悪くなっても次があると思えるとホッとします」

 

なるほど。

 

この話を聞いて患者さんだけでなく僕もホッとしていることに気づきました。

 

そう、重症の患者さんを治療するのは医師にとって大変緊張する瞬間です。なぜかというと重症例の治療は色々な副作用を気にしながらギリギリの治療をするからです。

 

アトピーでしたら重症に対する治療といえば、少し前ならステロイドの内服、シクロスポリンの内服でした。どちらもそれなりに副作用が出ますので色々と気を使わないといけません。

 

またこの2つの薬を使っても良くならない患者さんもいる、というのが本当のところ。次の手はどうしようか?こういう悩ましい患者さんも以前はいたものでした。

 

デュピクセントの登場以来、次はどうしよう?という気持ちが薄らいだのが本音です。

 

ステロイド、シクロスポリンがダメでも次はデュピクセントがある、と思えるようになった、だからホッとしたのです。

 

毎日ハードに仕事をしていますが時に患者さんの一言に救われます。

 

僕にとって外来とは仕事ストレスがめっぽうたまる場所でありますが、逆に患者さんの一言でストレスが飛んでいく場所でもあります。だから楽しみなのですね。

 

さて今日はどんな患者さんがやってくるのでしょうか。

 

愛知は昨日から曇り空。連日の暑さも少し和らぎ夜も過ごしやすくなりました。今日も良い治療ができるよう励みたいと思います。