今日も咲くらで

院長ブログ

2020.09.25

診療室から

患者さんの検索能力は すごい件

先日のこと。とある若い女の子がやってきました。

 

(僕)どれどれ、あー、顔かぶれちゃってますね。でも何かお薬を塗って少し治ってきていますね。

 

(僕)最初はどんな症状でした?

 

(患者さん)〜携帯の画像を見せてくれました〜

 

(僕)これ!ハネカクシの皮膚炎だよ。

 

(患者さん)あーやっぱり。私もそうだと思ってたんです。調べたら症状がそっくりだなって。

 

(僕)正解!よく調べたね!

 

(患者さん)でも前の先生は「ちがう」って言われて。。。

 

(僕)そうかア。。。でもこの症状だとハネカクシが正解だよ。

 

彼女はハネカクシ(虫)による皮膚炎(線状皮膚炎)をおこし、その治療中にいろいろこじれてしまっていたのでした。

 

今回の話の本質は誤診がどうこうではなく、患者さんは自分の症状を簡単に調べることができ、しかも一定以上正しく把握している、ということです。もちろんデータベースはネット。ネットにはデマ情報も溢れていてゴミのような情報を読んでは右往左往して外来にやってくる人もいますが、賢く調べていくと正しい情報も得られます。

 

特に皮膚症状の写真はネット上でもたくさん見れます。患者さんはまるでAIのごとく自らの症状を入力し検索します。AI同様、検索した画像と自分の症状をじっくり見比べるので場合によってはベテランのドクターよりも正確な情報が得られる可能性があります。

 

ここからわかることは今の時代、医師は常に集中して症状を見て常に教科書を読んで準備しておかないと、膨大なデータベースを検索している患者さんに「ダメ」の烙印を押されかねない、ということです。

 

先日の学会でも話題になっていましたが、現在皮膚科の世界では診断のためのAIを開発中です。そのような診断機はもう数年もすれば上市される予定だそうです。

 

私たちもAIに負けないようにプロの目を磨くようにしたいものです。