今日も咲くらで

院長ブログ

2021.03.27

シミ治療

ピコレーザー

ピコレーザーによる若返り治療。ピコフラクショナルによるシミ、小じわ等々。

当院には最新ピコレーザーが2台常備されています。

 

1台でも結構なお値段がするので2台持ちクリニックはなかなか世の中探してもありません。物好きだからこそ成せる技。

 

さて、1年半ほど前になるのですがサイノシュア社のピコシュア®︎というピコレーザーを購入しました。

 

きっかけは台湾から発せられた症例報告。写真を見ると数回の治療で顔中のシミがすっかり改善しているではないですか!

 

ということで早速購入しました。

 

以来、俗にいう台湾方式という照射方法で当院でも照射を繰り返してみました。

 

結果は、、、

 

うーん。それほどでもなかったな。もちろん症例を選べばとてもきれいになりますが、もっと難しいシミをエレガントに取りたかったのでそこは期待外れでした。

 

また地域柄もあるのですが、数回にわけて取る、というのが苦手な人が多く長続きしませんでした(毎回それなりの額がかかりますので)。

 

この辺りにお住まいの方は一発回答を好むようです。

 

さて、そのピコシュアですが、台湾方式での治療はさっさと諦めて独自の道を模索しております。

 

大別すると、

 

いわゆるはっきりしたシミの治療 → しっかり照射してしっかりとる。色素沈着は覚悟の上で。

 

ぼんやりしたくすみ、肝斑 →  色素沈着が困るのでフラクショナル照射を行う。

 

とこのように2パターン化しています。

 

ピコのフラクショナル照射は最初はあまり信用していなかったのですが、懇意にしているドクターからのお勧めと症例提示を受けてこんなに素晴らしい効果があるのならぜひ、ということではじめてみました。

 

その一例をご紹介しましょう。

 

40代女性、肝斑がベースでシミが多発している方です。通常のレーザー治療では治療困難な例です。当院でもロングパルスレーザー、トーニングなどの治療を施しましたが難治性でした。

ところが、ピコフラクショナルを行うと、数回の治療でかなりの成果が出ました。もっとも肝斑は治癒するわけではなく、薄く保つことがやっとの疾患ですので完治はしませんが相当目立たなくなっているように思われます。これは他のレーザーでは決して得られない効果です。

 

改善する理屈はピコフラクショナル照射では表皮と真皮の境目でLIOBという現象を起こし、LIOBが真皮の再構築に寄与し、その結果色素斑が減少する、というものです。LIOBが実際どのように真皮に作用しているかはまだ??です。

 

さてもう1例。やはり難治性の肝斑です。現在まで内服、外用、トーニング、ありとあらゆる治療を行ってきましたが難治性。可能性に賭けてピコフラクショナルを試してみました。

 

するとどうでしょう。数回の治療で明らかに色素斑が薄くなってきました。ピコフラクショナル恐るべし。こんなに効果が高いのなら早くやっとくんだった、と後悔した1例。常に勉強大事ですね。。

 

今まで宣伝もせずこっそりとやっていたピコフラクショナル照射ですが、かなり良い症例が続出してきましたので公開することにしました。

 

試してみたい方は外来で声をかけてくださいね。

 

ちなみに毛穴の縮小にも結構効きます(ただし効果の保証はしませんよ!)。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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