今日も咲くらで

院長ブログ

2021.12.15

オルミエント

アトピー性皮膚炎

学会/講演会

今宵は座長のお仕事。今夜はアトピー性皮膚炎の最新治療のお話。

いつもは自身が講演をすることが多いのですが今日は珍しく講演の座長を務めさせていただきました。

 

今回「初」座長。ちょっと気恥ずかしい気もしましたが自分もだいぶ歳をとったからな、と自分を納得させつつ引き受けました。

 

今夜はアトピー性皮膚炎の最新治療薬であるJAK阻害薬についての講演でした。具体的には「オルミエント」という内服薬についてです。

 

2018年にデュピルマブ注射(商品名:デュピクセント®︎注)が日本に導入されてから重症アトピー性皮膚炎の治療成績は飛躍的に向上しました。

 

そして2020年末には元々関節リウマチの治療薬であったJAK阻害薬「オルミエント」に重症アトピー性皮膚炎が適応追加となり、さらに強力に重症アトピー治療が可能となりました。

 

デュピルマブ注射については僕はいつも85点の薬、と言っていますが、今回のJAK阻害薬においてはその作用機序から考えるとデュピクセントを上回る点数がつけられそうです。僕はまだ使っていませんが色々な先生にお話を聞いた感じでは90点から95点といったところでしょうか。

 

デュピクセントでも皮疹が改善しない方やデュピクセントが以前ほど効かなくなってきた方、デュピクセントを使っても顔面頭部の症状が取れない方(デュピクセントでは一定数いる)にJAK阻害薬は適しているものと思われます。

 

このJAK阻害薬、投与前に色々検査をしなくてはならず開業医にはちょっと使いづらい薬かなと思うところもあったのですが、使ってらっしゃる先生のお話を何度か聞いていますとそうでもなさそうだ、ということがだんだんわかってきました。

 

そうするとデュピクセントでもうまくいかない時の次の一手としてこのJAK阻害薬はとても良さそうです。いつでも使えるようにさらに勉強を続けて準備したいと思います。

 

さて今日もみなさんお疲れ様でした。明日も頑張ります。

 

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