治らない頑固なニキビの治療

外来ではよく難治性のニキビに出くわします。

と言いますか、当院の外来にはどこに行っても治らないという超難治性のニキビ患者さんが多く来院されます。

ニキビの原因は何？と尋ねられますが、ほとんどは性ホルモンの働きによるものです。つまり子供が作れる年代の人にしかニキビはできません。ニキビは小さい子供と老人にはないのが論より証拠です。

食生活や生活習慣、化粧品、マスク等とは全く関連なくはないですがいずれも小さい原因でしかありません。

ニキビは大別すると毛穴の角質がつまっているタイプのニキビと、嚢腫や膿瘍といって大きく腫れ上がるタイプの２つがあります。

混合する場合も多いです。

それぞれで対応が大きく違ってきますが、その辺りをちゃんと見分けると一見難治性であっても治療によく反応します。

ニキビ治療は内服外用が基本で95%の方はこれで落ち着きますが、残りの数％の方は保険治療に反応しません。日本で使える薬では治療限界がありますので（海外ではもう一つ上の薬がある）、治療に反応しない方には自費にはなりますがレーザー治療をお勧めしています。（1回約12,000円。月に1回程度施術）

当院のロングパルスアレキサンドライトレーザーを使ったニキビ治療では難治性ニキビのうちの95％が改善しますが、それでも治療効果がでないニキビが存在します。

ここで治療が行き詰まりかけるのですが、実はとある超音波治療器がありまして、アレキサンドライトレーザー治療で反応が悪いニキビにこの超音波機器を使うとあら不思議。どんどん頑固なニキビが減少していきます。しかしその作用機序は全く不明。でも効果が異様に高いのです。施術中は全く痛くないし。

世の中には不思議なマシンがありますね。

ということで現在難治性ニキビへの対応はほぼパーフェクトになってきたのかなと思っています。

あとはニキビ跡の凹みの治療の研究をさらに進めたいと思います。

頑張ります！

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