今日も咲くらで

院長ブログ

2022.05.01

ソフウェーブ

ハイフ

ハイフの本当の効果とは。ハイフをやってはいけない人。

テレビで取り上げたせいかハイフが大人気です。

当院にもハイフがやりたい、という患者さんはたくさんいらっしゃいます。

しかし大半の方は適応がありません。

なぜでしょうか。

 

ハイフとは超音波によって熱を発生させ、組織を加熱する処置です。熱作用によって対象組織を変性させ、縮めたり、壊したりできます。

 

ハイフは機種にもよりますが、通常4層に照射することが多いです。

浅い方から1.5mm、2.0mm、3.0mm、4.5mmです。

どこに作用しているかというと1.5mm、2.0mmは皮膚、3.0mmは脂肪層、4.5mmは脂肪層から筋膜です。

ハイフが皮膚に働くとその熱作用で小ジワや肌のキメの改善に役立ちます。

脂肪層に働けば脂肪減少効果、筋膜(筋肉を包む膜)に作用すると筋膜が熱で縮んで引き締め効果、というわけです。

皮膚への作用はもちろんのこと脂肪層への作用が強いのがハイフでして、ここを考慮して治療しないと失敗してしまいます。

 

ハイフは脂肪が減るのです。

 

すなわち顔が痩せてきている年代の方へのハイフ照射は相当気をつかわなければいけません。

年齢としては40代以上、早い方ですと30代でも顔の脂肪減少が起こってきます。

顕著なのが目の下や頬の脂肪の減少です。

特に40代以降の方、目の下のくぼみや耳の前のあたりの凹みが気になりませんでしょうか?

 

顔の脂肪が減ってきているのに脂肪減少効果があるハイフをやりますともっと減ってしまってやつれた顔になってきます。

もちろんよくわかっているドクターはそれをやりませんが、何も考えずに勧めるクリニックも残念ながらあります。

 

僕らが気づいたのはハイフをやり始めてしばらく経った頃。最初はハイフ施術後に、顔が上がった上がったと喜んでいました。ところが、痩せ型のスタッフにハイフをやったところ、数ヶ月後に見たらえらく頬がこけているではありませんか。体重が減ったの?と聞いたら何も変わっていないとの返事。じゃあどうしたの?と聞いたらハイフをやった後からだんだん頬がこけてきた、というのです。

 

これはいかん、ということで当院ではハイフの処置方法を急遽全面見直しました。

と、同時に顔のボテっとした部分の脂肪組織を減らすのに有効ではないか?と思い始めました。

さらに都合が良いことに僕らが持っているハイフは脂肪層を効率よく減らす特殊なカートリッジがついています。

 

これは顔の下半分から顎下の脂肪を減らすのにいいかも。

 

そう考えてハイフを使い始めましたところ、頬の下半分の脂肪や、顎下の脂肪がよく落ちるではありませんか。

(↓ハイフ2回照射。当院症例)

今まではこれくらいの脂肪減少効果を出そうとしたら脂肪吸引しかありませんでした。

しかし脂肪吸引は出血するし、腫れるし、バンテージで圧迫はしないといけないしとなかなか大変です。

ところがハイフを利用すると出血がない、腫れはほとんどない、痛みは少ないと良いことづくめです。

 

ハイフは脂肪減少に大変有効です。

 

では顔を痩せさせたくない方へのリフトアップはどうしたら良いのか?

当院ではソフウェーブというハイフと同じ「超音波」を利用した機械があります。

このソフウェーブでは皮膚の真皮のみに作用して皮膚の引き締めが可能です。

ソフウェーブは脂肪組織には関係ありませんから頬がこけたりすることもありません。

右はソフウェーブ1回処置後の写真。法令線が消失したのがお分かりでしょうか?

このように痩せ型の顔の方へのリフトアップがソフウェーブでは可能です。

 

ハイフはリフトアップができないわけではありません。

適応をしっかり考えてあげればリスクも少なく有効な処置方法です。

 

今回は流行りで飛びついて失敗する方が後をたちませんので皆さんにもご理解いただけるように書いた次第です。

ハイフを受けるのであれば「ハイフやりたいの?はいどうぞ」というクリニックではなく、きちんとここは照射して良い、ここはだめとしっかり指示してくれるクリニックを選ばれると良いかと思います。

 

それにしても美容処置は難しいですね。

私たちはしっかり勉強して良いマシンを買って皆さんにフィードバックしたいと常に考えています。

 

 

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