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院長ブログ

2022.07.21

にきび治療

ニキビは皮疹のタイプによって治療法を変えるべきです。

当院で一番多いのがニキビの患者さんです。某メーカーのニキビ薬の処方量は年間180kgオーバーもあるそうです。1本15gだからだいぶ多いですね!

 

患者さんの顔のニキビの様子をよく観察すると、およそ3つのパターンがあることに気づきます。

 

1)表面がざらざらと触る毛穴の角質が多いタイプの方

2)嚢胞(のうほう)と言って大きく膿んでいるタイプの方

3)それらが混合して存在する方

 

の3パターンに分けられます。

 

一般的なニキビ用外用剤がよく効く方は1)の方です。ニキビ薬は毛穴の詰まった角質を取り除く作用があるからです。思春期ニキビのほとんどはこのパターンに当てはまります。ニキビ用外用剤はいくつかの種類がありますがお薬によってはややかぶれやすいものもありますので反応を見ながら変更していきます。このパターンに通常内服は必要ありません。外用のみで改善します。

 

2)の方は圧倒的に内服薬が効果を発揮します。むしろ外用剤はほぼ効果がありません。一番効くのはミノサイクイン内服ですが、色素沈着やめまいなどの副作用があります。ミノサイクリンは他院でもよく処方されていますが、2)のタイプなのに内服が効いていない場合には単純に内服している「量が少ない」ことが多いです。正しい量を処方するときちんと治まることが多いです。

 

1)と2)が混在している3)のパターンでは上記のニキビ用外用剤と内服を組み合わせると良いです。

 

と、この3つのパターンを押さえておけばニキビは大抵上手に治りますが、どの薬をどう選ぶかはまた少しコツがあります。

ところでビタミン剤内服には何の効果もありません。ビタミン剤処方はニキビ用の外用剤がなかった頃のずっと昔の話。

当院でもビタミン剤内服の是非を患者さんにテストしたことがありますが、内服を処方してもしなくても治療に差が出なかったのでずっと前にやめてしまいました。

ちなみにニキビにビタミン剤を処方するのは先進国では日本だけ。ちょっと恥ずかしい話です。

 

さて、今までの話は「顔」のニキビのお話でした。

一方で「背中のニキビ」にはマラセチアが関与していることが多いと前回のブログで書きましたね。一つ前のブログをご参照ください。

背中のニキビ治療にはまた別のノウハウが必要です。

 

保険治療を目一杯やっても治らない場合、レーザー治療を考慮してよいかもしれません。

当院は難治性ニキビに対するレーザー治療のノウハウをたくさん持っています。

なにせ私たちが広めた治療法ですから。

ニキビでお悩みの方はぜひどうぞご相談ください。

わたくし院長も若い頃ずいぶんニキビで悩んだ方でしたので今でも一生懸命やっています。

 

今日も頑張りましょう!

 

 

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