シミのレーザー打ち放題は危険。ピコレーザーも色素沈着の副作用は多い。

最近よく目にする「しみ　レーザー打ち放題〇〇円！ピコレーザー使用」

とても危険なワードです。

なぜレーザーによるシミ打ち放題が危険なのか。

シミ打ち放題で、レーザー後の代表的な副作用である色素沈着（略して色沈）がなく綺麗に取れるのは「若い子のそばかす」だけ。

中年以降のいわゆる普通のシミ（老人性色素斑）に打ち放題をやると後述する確率で「色沈起き放題」になります。

ピコレーザーがやってきた当時の症例。ピコレーザーは色素沈着が少ない〜ないという触れ込みでした。

でも全顔にやってみたらこのとおり。真っ黒。

実は中年以降の老人性色素斑や肝斑はレーザー照射後に色素沈着をおこしやすいグループになります。

打ち放題をやる時にちゃんと診断できていればいいんですよ、これは色沈おこしそうなシミのタイプだから打ち放題はやめといたほうがいい、という診断が。

現実にはレーザーをやれば儲かっちゃうのできちんと診断もせずに「シミ打ち放題プラン」に寄ってきた客になんでもかんでもピコスポット（ピコレーザーのスポット照射）照射をしてしまっているところが問題です。

ピコレーザーが色素沈着がないというのは幻想。

僕たちの調査ではいわゆる老人性色素斑（シミ）にピコスポットをやると50％から55%の方に術後色素沈着が発生しました。

Qスイッチレーザーでのしみとりが７割程度の色沈発生率でしたから確率は下がってはいますけれど無くなったわけではありません。

一部のドクターやメーカーによる「ピコレーザーは打ち方によっては色沈は起こさない」みたいな間違ったプロパガンダを信じているドクターの多いこと。

こないだの講習会でもお話ししましたが、今あるピコレーザーはピコレーザーと言ってもスペック的にはパルス幅がQスイッチのちょっとだけ短くなった版でしかありませんので僕から言わせるとほぼ同じかちょっとマシな程度です。

それをピコレーザーが色沈が少ないだの無いだのと安易に考えて顔中にバンバン打ったら上の確率で全部色沈になります。

※ピコレーザー打ち放題で副作用なく綺麗にとれるのは若い子のみ。どこかのクリニックの成功例の写真をみてみましょう。全部推定20代の写真ばっかりです！！おばちゃんはやったらあきませんよ！

だからぼくは怖くてピコレーザーの打ち放題なんてやれません。

じゃあどうしたらいいの？困ったらレーザーに３億使った僕が全部教えてあげますよ。

今日もがんばりましょう！

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