今日も咲くらで

院長ブログ

2019.06.22

ステロイド

ステロイドの塗り薬についての風評。プロが真実ではないことを言ってはいけない。

先日外来で困ったことがありました。

 

ステロイドを塗ると日焼けをするから塗りたくない、という患者さん。

 

よく聞くと前にかかった病院の薬局の薬剤師さんにそう言われたそうです。

 

ステロイドで日焼けですと??

 

 

そんなものはありません。これは実はよくある話。詳しく解説すると、

 

ステロイド等で炎症を抑えますと日本人の肌は色素沈着を起こします(黒くなります)。これを炎症後色素沈着と言います。

 

また日本人の肌は日焼けをすると黒くなる性質があります。(日本人はフィッツパトリックのスキンタイプ分類では2から4に相当します)

 

 

どうやら、ステロイドで炎症が治まって色素沈着を起こして黒くなる、と、日焼けて黒くなる、を混同した発言かと思われます。

 

どちらも肌は黒くなりますからね。

 

 

炎症が治まった後の色素沈着は自然現象ですのでステロイドとは関係ありません。

 

ちなみにステロイド外用の副作用は色素脱失です。(色が抜ける)

 

↑  かゆい湿疹に強いステロイドを外用している患者さんです。白抜けしてますでしょ?

 

 

ステロイド外用では日焼けしませんし、色素沈着も起こしません。外用後に黒くなったのは自身の体の反応です。

 

 

薬剤師なるプロフェッショナルが素人同然のウワサを患者に撒き散らすなど言語道断です。結果、患者さんは風評で治療をやめてしまって苦しんでいたのですから。

 

プロはプロらしくきちんと勉強しなければいけません。

 

咲くらクリニックは今日も風評と戦ってまいります。