今日も咲くらで

院長ブログ

2019.09.04

徒然日記

童話・桃太郎に思うこと。2015年のブログから

昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました・・・。

 
のくだりで始まる童話・桃太郎。
 
さて、今日はここに出てくるおじいさんとおばあさんとは一体何歳なんだろう?

という考察をしてみたいと思います。

 

 
桃太郎の物語は、一説によると室町時代に作成されたらしく、江戸時代に広まったとのこと。
 
イラストのおじいさんの山へ行く装備から推察すると江戸時代ごろか?と考えられます。
その頃の日本人の寿命は一体いくつくらいだったのでしょうか。
 
 

江戸時代のお殿様は意外と長寿だったりしますが(徳川家康75歳没)、それは生活が良かったからであって、農村で貧しい生活をしているとおよそ50才で死亡というのが標準のようです。病院もないですしね。(30代−40代で死亡、という推測もあります。)

 

女性は生理が始まってすぐの15や16でお嫁に行き、

そこから子供を4、5人産むと考えますと、子供を産み終えるのが20代前半から半ばということになり、

その子供たちが15や16で独立したりお嫁に行き、家から子供たちがいなくなる頃、その親たちは30代後半から40代前半になっていることになります。

つまり、童話に出てくる(二人きりで生活している)おじいさん、おばあさんとは決して70代、80代の夫婦というイメージではなく、およそ40代の夫婦である、と考えられるわけです。

 

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僕の外来にはシミの相談でたくさんの患者さんがやってきます。年代的には40代の方がもっとも多いのですが、

シミを診察するなり、「いやあ、これは老化で出来るんですよ! 」なんて言うと露骨に嫌な顔をされたりするのですが、

この桃太郎の物語から考察するに、40代とはもう老婆、老爺の域であるわけです。

髪を染めたり、お化粧の性能が良くなったりしたおかげで、40代でも見た目は随分綺麗な方も増えましたが、それは見た目だけであって、内臓は確実に老化しています。

遺伝子のレベルでは江戸時代も現代もそう違いはないはずです。

 

最近50代でガンで亡くなる芸能人の話を良く聞きますね。

50歳を過ぎるといろんなガンのリスクが一気に高まります。遺伝子レベルで考えると人間の耐用年数はせいぜい50年くらいであって、それを過ぎるといつ壊れてもおかしくない世界に突入します。

僕の外来にやってくる人は、時折僕にこうお説教されます。

 

「人間の耐用年数はね、50年。だから50歳までは一生懸命仕事でも遊びでもなんでも頑張っていいよ。でも50過ぎたらいつ壊れるかわからないから好きにやりましょう。」

 

いつもそう言っていたら開業以来懇意にしていただいていた先輩医師(52歳)の先生が脳出血で突然この世を去られました。やはり50歳は節目なのかと思い直した次第です。

僕も50にだいぶ近くなってきました。桃太郎の世界ならとっくにお爺さんの年齢であります。

 

いつまでも若いと思ってちゃダメですね。
さて、いつまでこのハードな外来ができるのやら?と心配しております?

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