院長ブログ

酒さは一生治らない?咲くらクリニックが行う“根本に迫る”レーザー治療とは

2025.12.20

酒さは一生治らない?咲くらクリニックが行う“根本に迫る”レーザー治療とは

「薬を使っても治らない」「レーザー治療を受けたのに再発した」――そんな悩みから、酒さは“治らない病気”と思い込んでしまう方も少なくありません。

しかし、全国から患者さまが訪れる当院では、酒さは単一の治療だけでは改善が難しいケースが多いです。

※画像提供:NERO DR.BEAUTY

ポイントは、原因を正しく見極め、多角的にアプローチすること。

きちんと段階的に進めることで、酒さは治療可能です。

今回は、酒さ治療の主軸であるレーザー治療に焦点を当て、その治療の流れと仕組みについて詳しく解説します。


酒さ治療、なぜ効かない?レーザーも薬も“それだけでは足りない”理由

「赤みに効く薬を塗っても改善しない」「レーザー治療を受けても再発してしまう」こうした声は少なくありません。

酒さは複数の要因が絡み合って起こるため、単体の治療法だけでは十分な効果を得にくいケースもあります。

酒さを本気で改善するには多角的アプローチが必要

酒さ治療を成功させるには、症状や進行度に応じた複数の方法を組み合わせることが大切です。

酒さが治らない診断治療には主に3つのパターンがあります。

※画像提供:NERO DR.BEAUTY

このような酒さ治療の場合、なかなか改善に結びつかない可能性があります。

的確な診断が治療の質を変える|咲くらクリニックの酒さ治療

酒さの赤みには、皮膚表面に存在する微生物の関与や、血管の拡張、紫外線・温度変化といった外的刺激など、さまざまな要因が関与しています。

原因を見極めずにレーザー治療を行っても、十分な効果が得られないことも少なくありません。

咲くらクリニックでは、赤みの原因を正しく診断することを重視しています。

咲くらクリニックの酒さ治療の流れは以下の通り。

<咲くらクリニックの酒さ治療の流れ>
STEP1.内服外用治療【原因を抑えるためのプレ治療】
STEP2.レーザー治療など【赤み治療本番】
STEP3.維持治療【細かな赤みを取り除きよりきれいな肌を目指す】

このように、段階を追って治療を進めることが、酒さ治療のポイントとなります。


酒さ治療のカギを握るのはレーザー治療!Vビームとノーリスの仕組みとは

酒さ治療では、まず内服外用治療で炎症をコントロールし血管の安定化を図ったうえで、赤みを抑えるアプローチとしてレーザー治療を組み合わせることが有用です。

酒さ治療の第一ステップとなる内服外用治療期間の目安は、状態にもよりますが一般的に4週間から8週間ほど。

第一ステップでは、酒さの赤みの原因にアプローチしますが、赤みはまだ残った状態です。

次のステップとして、血管に直接アプローチするレーザー治療に移行します。赤み治療のカギを握るレーザー治療について解説していきます。

赤みの原因が落ち着いたらレーザー治療で赤みにアプローチ

真皮に存在する毛細血管の太さは通常5〜10μm(0.005〜0.01mm)ほどですが、毛細血管拡張と呼ばれる状態になると20μmほどまで太くなることがあります。

血管が拡張して血流量が増えると、肌表面に赤みが強く現れるのです。

この赤みには、赤色に反応する波長のレーザーが有用です。拡張した血管に対して、レーザーで選択的にダメージを与えて消退を促すことで、酒さの赤みの目立たない肌に導きます。

咲くらクリニックではVビームとノーリスによるレーザー治療を実施

咲くらクリニックでは、2種類の治療機器「Nordlys™(ノーリス)」と「Vbeam(Vビーム)」を赤み治療に導入しています。

どちらも厚生労働省の認可を受けた機器ですが、多少の違いがあります。

※画像提供:NERO DR.BEAUTY

ノーリスはIPL光を用いた治療機器で、幅広い波長を照射できのが特徴です。

レーザーの吸収曲線のうち、赤みに有用とされる3つの波長のうち2つをカバーしており、赤み治療を得意とします。

一方、Vビームは単一波長(595nm)ながら赤色への吸収率が非常に高く、血管にピンポイントでアプローチできるのが強みです。

咲くらクリニックでは、2つを使い分けて酒さ治療を行っています。

Vビームとノーリスの使い分け

細かく見えない血管が多いケースではVビームを、

見える血管が主体のケースではノーリスを選択することが一般的です。

レーザーの効果はパルス幅によっても変わります。

パルス幅が大きいほど太い血管に、逆に小さいほど細い血管に作用します。

Vビームは設定できるパルス幅の範囲が広く、より細かい血管にアプローチできるのが特徴です。

ただし、細い血管が主体の場合は、Vビームでもノーリスでも治療の難易度が高く、時間を要することがあります。

当院では基本的に、ダウンタイムが少なく日常生活に支障をきたしにくいノーリスを使用することが多いです。

Vビームは術後に1週間ほど腫れることもあるため、ダウンタイムを取りづらい方には適していないケースも。

その点、ノーリスは痛みが少なく、ダウンタイムも比較的少ないため、多くの患者さまに適した選択肢となっています。


酒さのレーザー治療でよくある質問

Q.レーザー治療の経過を教えてください。

咲くらクリニックでは、まず3〜5回レーザー治療を行い、その結果をもとに治療方針を見直します。改善が見られる場合は継続し、十分な効果が得られない場合は他の治療法に切り替えるなど、柔軟に対応しています。経過の確認には画像診断装置を使用しており、血管の状態まで可視化できるため、治療による変化を客観的に評価できるのが特徴です。

Q.レーザー治療後の注意点はありますか?

治療直後の肌はとてもデリケートなため、刺激は避けましょう。長時間の熱いお風呂など、温度差が大きい環境も赤みを悪化させる原因になります。また、血管拡張作用を持つ保湿剤の使用も控えてください。せっかくレーザーで血管を減らしても、新たに血管が生成され、かえって赤みが強くなる可能性があるためです。


赤みが落ち着いたら“維持治療”へ|酒さのステップアップ戦略

レーザー治療は赤みに反応する性質があるため、赤みが強いほど変化を実感しやすい治療です。

そのため、赤みが落ち着いてくるとレーザーの反応が弱くなり、効果を感じにくくなる傾向にあります。

そこで咲くらクリニックでは、酒さの赤みが薄くなった段階で次のステップとして維持治療に進みます。

※画像提供:NERO DR.BEAUTY

レーザー治療で赤みが落ち着いたら終わりではなく、維持治療に進むことでより持続的で安定した肌状態を目指します。

複数のアプローチを組み合わせ、よりきれいな肌を目指すきめ細かい治療を提供しているのも、咲くらクリニックの酒さ治療の特徴です。

私の赤みもレーザー治療したいと思ったら!咲くらクリニックにご相談を

※本記事は、医師監修美容医療メディア「NERO DR.BEAUTY」様より、許可を得て転載・一部引用しています。

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