今日も咲くらで

院長ブログ

2017.12.06

ほくろ除去クリームによる健康被害

漢方ほくろ除去クリームは危険。中身は強酸です

漢方ほくろ除去クリームによる健康被害。

 

このブログでは何度か警告していますがまたも犠牲者がやってきました。

 

今度は小学生の女児です。親御さんは大変後悔されていました。

 

「違法なものとは知りませんでした」

 

大変お気の毒です。。。ひどい跡にならなければ良いのですが。。

 

 

 

 

まず、初めに。

 

漢方でほくろが取れることはありません(僕も漢方をたくさん処方する一人ですがそんな作用の漢方薬はありません)。

 

漢方ほくろ除去クリームの正体は皮膚を腐食させる作用のある強酸です。

 

本当の正体を隠すために「漢方」という耳ざわりの良い物質を混ぜているのですね。日本人は漢方=体に良い、というイメージを持ってますから。恐ろしいことです。

 

このクリームは皮膚を薬品で溶かし、ほくろもろとも皮膚を焼いてしまうものです。

 

ですから傷が治った後はひどい火傷跡です。いわゆる根性焼きと一緒の状態です。(浅かったり、小さかったり、または体質でたまたま傷が残らない人がいますが)

 

安く済むから、と言って飛びついた後の代償にしては大きすぎます。

 

過去の被害例1。肩の部分に消えない跡(瘢痕)が残ってしまっています。

 

 

過去の被害例2。別の患者さんの肩。やはり瘢痕が残存しています。

 

 

違法薬物なのを知らずに子供にやらせた親が悪いかって?

 

いいえ、違います。このような違法薬物がこの日本に存在することを許している行政が悪いのです。

 

今回の患者さんにも警察に被害届を出すよう勧めました。泣き寝入りはいけません。黙っていると次の犠牲者が生まれるだけです。

 

また今回はお店で店主が顔面にほくろ取りクリームを塗ったそうなので相当悪質です。

 

通常、資格のない者が他人に対して処置をして傷跡にすれば「医師法違反」と「傷害罪」の罪状がつきます。

 

 

僕はこの事態を重く見て地元国会議員にも陳情を行なっています。結果、来年春の国会で取り上げられる予定です。

 

みんなで良い世の中にしなければ、と思っています。

 

こんなサイトも見つけました。→http://ほくろ除去クリーム情報.com/

 

こちらの管理人さんは大変怒りをもってサイトを運営されているようです。その熱意には頭が下がります。心当たりのある方は連絡して見てはどうでしょうか?

 

被害者の皆さん、みんなで声を上げることが重要ですよ。

 

 

追伸:2018年3月30日の国会・厚生労働委員会にて当記事が取り上げられました。漢方ほくろ除去クリームを使っての処置は医師法違反に相当する、ということが厚労省から明言されています。

映像はこちら。大西健介氏の質問より。3時間38分17秒ごろから。

衆議院インターネット審議中継・厚生労働委員会2018年3月30日

 

 

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