今日も咲くらで

院長ブログ

2019.02.17

口囲皮膚炎

鼻の横のカサカサが治らない、小鼻の周りの皮膚がむけるのは本当に脂漏性皮膚炎か?

先日母から電話がありました。

 

千葉県にいる友人が鼻の横のカサカサが治らないって言ってるのだけど、どうやったら治る?

 

皮膚科に行ってるの?

 

皮膚科に通ってお薬をもらっていると言っているよ。治らないからもう6軒ほど皮膚科を変えたって。

 

なんて診断されているの?

 

どこでも脂漏性皮膚炎、と言われてるみたい。

 

ふーん。なるほど。

 

 

鼻の横のカサカサした状態、あるいは小鼻の横が赤くなったり、むけてきたりする状態は外来でよく拝見します。

 

皮膚科では一般的に脂漏性皮膚炎と診断されていることが多いかと思います。そして処方されるのはステロイド軟膏かニゾラール軟膏。

 

僕も以前は小鼻の赤みやかさつきは脂漏性皮膚炎と考えていました。およそどの教科書にもそう書いてありますから。

でも患者さんは全然なおる気配がありません。

 

しかしある事をきっかけに診断治療を一変させたところ、実によく治るようになりました。

 

実を言うと鼻の横のカサカサを「口囲皮膚炎の一種」として治療するとはるかによく治ります。

口囲皮膚炎はフソバクテリアという細菌が原因の皮膚炎。

ミノサイクリン内服とロゼックス外用が著効いたします。

 

ステロイドなどを全く処方されていない状態で治療をしますとほぼ2週間の投薬で治ります。ステロイド使っていますと少々お時間かかりますね。

 

 

鼻の横のカサカサでお困りの方は外来までどうぞ。

 

 

 

 

 

 

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