今日も咲くらで

院長ブログ

2019.05.30

徒然日記

食べもので子供のアタマは良くなる?

マグロの目玉の周りを食べると頭が良くなる、という説。昔は結構流行ったものだった。魚を食べると頭が良くなる、という歌もあったっけ。

 

少年時代から僕の周りにはそれなりに優秀な頭脳を持った奴がたくさんいたのだが、今まで頭脳明晰な同級生が特別な食事をとっていたなんて話は一切聞いたことがない。(親御さんの見えない努力があったのかもしれないが)

 

冷凍食品がいかん、なんていう話も昭和の時代では良くあったが、同級生のお弁当を覗くと冷凍食品だらけであった。

 

だいいち、ひとくちコロッケなんて朝から作る家庭はどこにもない。

 

さらに高校時代の学校講演会のこと。

 

外部から栄養士の先生がやってきて我ら男子高校生に食事がいかに大切であるかと説いてくださったのだったが、その内容は惨憺たるものだった。

 

まず賢くなるためには早起きをしましょう、朝からオレンジジュースを1杯飲んで、そして朝ごはんを時間をかけてよく噛んで食べるのよ…。

 

私の娘はいつもこうやっているの。だからウチの娘はとっても良い子で学校の成績も良くって賢いのよ。(僕ら・・・・・・。)

 

結局、その栄養士先生の娘自慢に始まり娘自慢に終わった1時間だった。。。

 

その当時、学年で1番と2番の成績の同級生はいつも就寝が0時を回っていたと聞く。そのうちの一人は朝はギリギリまで寝ているので朝ごはんなんぞ食べてもいなかった。

 

講演会のあと、オレンジジュース飲んでちゃんと朝ごはん食べたら東大入れるんかな、と意地の悪い同級生は言っていた。

 

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僕は東京大学病院で医師としてのスタートを切った。

 

当然ながら東大の医局には偏差値の最高峰、東大理三(医学部)出身の超優秀なドクターがずらり。中でもY先生のアタマのキレは群を抜いていた。

 

普段は全く努力しているようにはみえない。だけどいつの間にかいろんな実験を進めていたし、英語論文なんて読んでいるのを見たこともなかったが、いつの間にか立派な英語論文ができていたりもした。

 

遊ぶのも上手。いや、どちらかと言うとものすごく遊んでいた。釣りやらなんやらと色々と遊びに連れて行ってくださったものだ。

 

詳しく書くと誰かはすぐばれてしまうが、現在日本で当たり前のようにやっている治療の先駆者はそのY先生だ。

 

世の中にはすごい人がいるもんだ、とその当時は思ったものだった。

 

ちなみにそのY先生の食生活は凄まじく悪かった。朝は基本抜き、お昼は必ずペヤング焼きそば、夜はそこらの適当なお弁当。

 

先の栄養士先生に伝えると卒倒しそうな内容である。

 

頭がキレキレな東大ドクターの栄養状態が常にこんな感じだったので食べ物で頭が良くなるなんて言う話は、僕にはとても信じられなくなってしまったのだった。

 

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子供の頭を良くしたいなら外に出ていろんなものを触らせてあげるのが一番かと思います。家にいちゃダメです。

 

仮に小さい頃から外にも出さず勉強ばかりさせたとしても知識量は増えますがアタマは一向に良くなりません。

 

本を毎日少しでも読み聞かせてあげたら良いです。そのうち自分で読み始めます。

 

マナー以外のことで叱らないこと。親の都合で叱りまくると脳みそは縮こまります。

 

自由で楽しい子育てをお勧めします。

 

 

うちの子がどうなったかって?それはご想像にお任せします。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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