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院長ブログ

2019.11.29

にきび治療

ニキビ ってどういう病気?ニキビは病院で治す その2

昨日の続きです。

 

ニキビは主に性ホルモンによる作用で皮脂がたくさん作られ、さらに毛穴が詰まってくることで皮脂が毛穴にたまり、そこにアクネ菌が感染して起こる、とお話しをさせていただきました。

 

今日は「ニキビの治療はどうしたら良いか?」をお話ししたいと思います。

 

ニキビは性ホルモンの放出が一番の原因ですのでホルモンの放出を止めれば全部治りそうです。

 

ところが性ホルモンは男性、女性それぞれの特徴を決めているものですので安易に止めることは難しい側面があります。

 

(例えば男の子の男性ホルモンを停止させると女性化してしまいます。これでは困りますね。)

 

ではどうしたら良いかというと、毛穴のつまり(毛孔の角質の増殖)をとってさらにアクネ菌を殺菌すればニキビは治りそうです。

 

このようなことができるお薬が現在病院で処方可能です。

 

一つ大切なポイントは「毛穴の詰まりをとる作用のあるお薬は市販されていない」ということです。

 

僕たちの年代の人たちは「クレアラシル」や「ビフナイト」といった昔から売ってるお薬にお世話になったことが多くあり、それらの薬を子供たちにも勧める傾向にあります。

 

しかしこれらの薬には毛穴の詰まりをとる(角質をとる)作用はほぼありません。つまり治すことはできない、ということです。

 

今のところニキビは病院の薬でしか治すことができない、というのが現在の答えです。

 

一部に洗顔料にお金を使う人がいます。ニキビは清潔にしたら治りそうなイメージですが、洗顔料で洗ったところで毛穴の角質は取れませんし、アクネ菌の殺菌は洗顔だけでは困難です。(アクネ菌は毛穴の奥底にいますが洗顔料で毛穴までの殺菌は不可能です)

 

また食事内容が悪いのではないかと疑っている人がいます。

 

特に脂っこいもの(チョコなど)が悪いのではないか、と思っている人がいますが、皮膚が脂っこくなるのは前述のように性ホルモンの影響ですので食事はほぼ関係ありません。

 

その証拠に私くらいの年齢になってきますとチョコを食べようが甘いものをたくさん食べようがニキビは一切出てきません。(老化による性ホルモン放出の低下のため)

 

当ブログを読んでいただき正しい知識を持ってニキビに向き合っていただけたら幸いです。

 

 

ニキビは病院で治す、これが合言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

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