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院長ブログ

2022.12.19

学会/講演会

光線治療機器まとめ2022

12月18日に開催された日本皮膚免疫アレルギー学会で「新しい光線治療器・セラビームUVA1」についてのセミナーを行いました。

 

今回はセミナーの内容から抜粋し2022年現在で入手できる光線治療器についてまとめました。

治療や機器購入の参考にしていただければ幸いです。

 

ちなみに当院には以下の8種類がございます。

 

 

①UVA-1 LED(セラビーム®︎UVA1)

唯一の小型UVA1機器.LED 365nm波長により308nmよりも真皮深層に達する.

308nmでも治らない病変に有効 .

処置時間10分〜と長め.

処置点数150点

 

②308nmエキシマレーザー(XTRAC®︎)

エキシマランプよりも高い輝度により短時間処置が可能.

現存する光線治療器のなかで一番高速.

308nmの中ではエキシマライトに比べて高い効果.

強く当てると色素沈着を起こす.

機械が高価.

メンテナンス代が高価.

処置点数340点.

 

③308nmエキシマランプ(各社あり)

現在スタンド式からハンディータイプまである.

小範囲の処置に向く.

広範囲処置には不向き.

最近ではより軽量な308nmLED搭載機種も発売されている.

強く当てると色素沈着を起こす.

処置点数340点.

 

④ナローバンドUVB(各社あり)

フィリップス社製TL01灯を搭載した光線機器.波長311nm±2nm.

大型のため全身照射や半身照射に向く.正常皮膚にも当たってしまうのが欠点.

TL01は水銀を含むため世界的な水銀規制のため将来無くなる可能性も.

処置点数340点.

 

⑤312nmターゲット型ナローバンドUVB(ターナブ®︎)

TL01ランプに変わる水銀フリーの新たな蛍光体を用いたナローバンドUVB機器.

狭い処置範囲に向く.

308nmよりも色素沈着しにくく顔面頸部の処置に向いている.

処置点数340点.

 

⑥311nmレーザー(Pallas®︎)

世界初のチタンサファイアレーザー.

波長ターゲット型311nmレーザー.

高価なためまだあまり普及していない.

処置点数340点

 

以上、2022年光線治療器のまとめでした。

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