院長ブログ

口囲皮膚炎はストレスが原因?本当のところを解説します

2025.07.15

口囲皮膚炎はストレスが原因?本当のところを解説します

「口の周りに細かいブツブツが出て赤くなり、なかなか治らない」

「ステロイドを塗ったら一時的に良くなったけど、やめると悪化する」

このような症状でお悩みの方は 口囲皮膚炎(perioral dermatitis) かもしれません。

本記事では、よくご質問をいただく「口囲皮膚炎はストレスで起こるのですか?」という疑問にお答えします。

口囲皮膚炎とは?

口囲皮膚炎の場合、以下のような症状が現れます。

  • 口の周りを中心に、小さな赤いブツブツや膿疱が出る
  • かゆみやヒリヒリ感を伴うことがある
  • 目の周り、鼻の周囲に広がることもある

慢性的に続くことが多く、特に20〜40代の女性に多い皮膚疾患です。

口囲皮膚炎の原因は何?

口囲皮膚炎の主な原因・悪化要因は以下のとおりです。

  • 外用ステロイド(顔への長期使用)
  • スキンケア用品・化粧品
  • 日焼け止め・保湿剤の使用
  • フッ素入り歯磨き粉
  • ホルモンバランスの変化(ピルの服用・月経周期など)

これらが肌のバリア機能低下や毛穴周囲の炎症を引き起こし、発症・悪化につながります。

口囲皮膚炎とストレスは関係ある?

実は 口囲皮膚炎はストレスが直接の原因になることはほとんどありません。

ただし、以下のような理由で間接的な悪化の要因とはなり得ますが、ストレスだけで発症するものではありません。

  • ストレスは肌のバリア機能を低下させる可能性がある
  • ストレスがホルモンバランスに影響し、二次的に症状悪化につながることがある

口囲皮膚炎の治療はどうする?

口囲皮膚炎の治療は、以下が基本となります。

  • 顔への外用ステロイドの中止(リバウンドを経て徐々に改善します)
  • 適切なスキンケア(洗顔は低刺激・保湿は最小限)
  • 必要に応じて抗菌薬(外用メトロニダゾール、内服テトラサイクリン系抗菌薬)
  • 化粧品・スキンケア用品の見直し

ストレス対策も生活全般では大切ですが、治療の主軸ではなく、スキンケアの見直しと適切な治療が重要です。

まとめ

口囲皮膚炎でお悩みの方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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