院長ブログ

酒さ(Rosacea)の病態と治療 ― 赤ら顔と皮膚炎との鑑別が重要な慢性炎症疾患

2025.09.08

酒さ(Rosacea)の病態と治療 ― 赤ら顔と皮膚炎との鑑別が重要な慢性炎症疾患

酒さ(Rosacea)は”ただの赤み”ではありません

✔️ 微生物(ニキビダニ・マラセチア、アクネ菌など)
✔️ TRPチャネルや免疫反応
✔️ 血管作動性ペプチドや炎症因子

👉 様々な因子が複雑に絡み合う「慢性炎症疾患」です。


酒さ治療においては

顔が赤いというだけで

  • はい、ビブラマイシン
  • はい、ロゼックス
  • はい、アゼライン酸
  • はい、イベルメクチン
  • はい、レーザー

と簡単に提示されることが多いですが、原因を考慮しない短絡的な処方や施術ではまず治りません。


⚠️注意点

きちんと診断されず、アトピー性皮膚炎のような基本的な皮膚炎を見逃されている場合もあります。


💊 まとめ

赤ら顔、酒さ治療にはこの複雑な病態を理解しつつ、適切な診断や処方を考えてあげることが重要です。

でもこれ、すごく難しいよ‼️


🔖 元文献

Fisher S, Alam M, Al-Niaimi F.
Rosacea pathogenesis and therapeutics: current treatments and a look at future targets.
Front Med (Lausanne). 2023;10:1292722. doi:10.3389/fmed.2023.1292722

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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