院長ブログ

顔の赤みの原因と治療法|酒さ・ニキビ・皮膚炎の違いを徹底解説

2025.12.11

顔の赤みの原因と治療法|酒さ・ニキビ・皮膚炎の違いを徹底解説

顔の赤みの原因を見極めて治す!

酒さ・ニキビ・アトピー…症状別治療法まとめ

「顔の赤みの原因、正しく理解できていますか?」
「酒さ・ニキビ・アトピー…見た目が似ていても治療法は全く違う」
「正しい診断で、肌は変わる」

赤みがファンデーションで隠れない、刺激ですぐに赤くなる……。
多くの方が抱える悩みですが、
「酒さだと思っていたら違った」
「治療しているのに全然良くならない」
というケースは非常に多くあります。

実は、顔の赤みには

  • 酒さ
  • 脂漏性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • ニキビ
  • ニキビダニ(毛包虫)
  • 酒さ様皮膚炎

など、“見た目が似ている原因”が複数存在します。

そして——
原因を間違えた治療では赤みは治りません。

今回は、赤み診療で全国から患者様が訪れる
咲くらクリニック 流「原因別の赤み治療」をまとめて紹介します。

長引く赤みに落ち込む前に。“本当の原因”を見極めよう

赤みは見た目の問題にとどまらず、心まで落ち込ませてしまうことがあります。
だからこそ、まず大切なのは――
「なぜ赤くなっているのか」原因を正確に知ること。

酒さは“平坦な赤み”、ニキビは“大きく膨れ上がる”など、
腫れ方も皮膚の質感も全く異なります。
当院では“触診”を重視し、
わずかな質感の違いや熱感、乾燥の度合いまで丁寧に確認します。
実際に触れないと分からない情報が赤み診断には本当に多いんです。

触れて診ること


それが、赤み治療で迷わないための大切な入り口です。

同じ“赤み”でもアプローチは全然違う!症状に合った治療とは

赤みだからレーザー――では改善しません。
まず“なぜ赤いのか”を見極める。
これが治療の成否を左右します。

顔の赤みの代表的な原因と治療法

ここからは、赤みの原因として多い3つの疾患について、
診療現場で行う具体的な治療を紹介します。

① 酒さの赤み ― 原因治療で再発の連鎖を止める

酒さは、
赤み・ほてり・ヒリつき・熱感が続く慢性炎症性疾患。

治療ステップは以下の通り:

● 内服治療

  • ドキシサイクリン(抗炎症・抗菌)
  • 漢方薬
  • 必要に応じた内服の調整

● 外用治療

  • メトロニダゾール
  • アゼライン酸
  • ビタミンKクリームなど

● レーザー治療(赤ら顔治療の中心)

  • 血管に反応するレーザーで
    拡張した毛細血管を選択的に破壊
  • 赤みの原因にダイレクトに作用

酒さは再発しやすいため、
内服/外用/レーザーの組み合わせが基本となります。

② ニキビの赤み ― 炎症の深さを見極める

ニキビの赤みは
・皮脂詰まり
・アクネ菌
・炎症
によって変化します。

治療は、

  • 抗生剤外用
  • レチノイド
  • ケミカルピーリング
  • 内服(ビタミン剤・抗炎症薬)
  • レーザー治療(赤みが残った場合)

原因と炎症の強さに合わせて組み合わせます。

③ ニキビダニ(毛包虫)による赤み ―“専門治療”が必須

ニキビダニが増殖すると、
赤み・かゆみ・ざらつき・ポツポツとした丘疹が現れ、
酒さやニキビと非常に似た見た目になります。

ニキビとニキビダニとの見分け方についてはこちらをご参考にしてください。

レーザー後に赤みが落ち着いても、
ニキビダニが原因なら“イベルメクチンクリーム”を継続して使うことが大切です。
途中でやめると再発しやすいです。

● ニキビダニ治療の基本

  • イベルメクチンクリーム(主要成分イベルメクチン1% *国内未承認薬)
  • 状態によっては内服を併用
  • 炎症が強い場合は外用や内服で鎮静
  • 油分過多のスキンケアを見直す

ニキビダニの治療についてはこちらもご参考にしてください。

● 赤みが落ち着いたあとの“維持ケア”

治療後に赤みが戻りやすい方へは

  • ロザリーブクリーム(酒さ・赤ら顔用)⇨詳しくはこちら
  • アゼライン酸15〜20% 配合スキンケア
  • バクチオール配合スキンケア

これらは、再発を防ぎながら肌を安定させるためのサポート役です。

紫外線対策&生活ケアで治療効果をキープ

酒さや赤み肌は、
紫外線・摩擦・乾燥・温度差で悪化します。

スキンケアは“治療の主役”ではなく“悪化を防ぐ補助”。
生活の中で刺激を減らす工夫が、治療効果を長く保ちます。

▼治療中・治療後の推奨ケア

  • SPF入りの日焼け止めを毎日使用
  • 洗いすぎない
  • 刺激の少ない洗顔料・保湿剤を選ぶ
  • 過度なスクラブ・摩擦を避ける

“完治させる”のではなく、
“再発しにくい肌を育てる”——
それが咲くらクリニックの赤み治療の理念です。

【予約案内】

「自分の赤みの原因を知りたい」方へ

赤みの原因が分からず悩んでいる方は、
一度診察を受けてみてください。

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