院長ブログ

しいたけを食べて痒くなる?「しいたけ皮膚炎」のお話。

しいたけを食べて痒くなる?「しいたけ皮膚炎」のお話。

皮膚科では結構有名な疾患、「しいたけ皮膚炎」。 僕の外来では年に数名見かけます。  

  体中が痒いといって来院されたご婦人の背中です。 よく見ると皮膚を引っ掻いた指の跡がくっきり残っています。   こういう症状を見ると患者さんに尋ねてみます。   「生のしいたけ焼いて食べなかった?」   「しいたけを焼いて食べなかったけど、数日前に買ってきた酢豚の中にしいたけが入っていました」   「じゃあ、それだ。」   しいたけ皮膚炎はアレルギーの一種と考えられています。生のしいたけ、あるいは加熱が不十分なしいたけを食した数日後に出現する皮膚炎です。写真のようにくっきりと掻いた跡が残るのが特徴です。蕁麻疹とは異なります。蕁麻疹では引っ掻いたところの皮膚が膨らむのが特徴ですが、しいたけ皮膚炎では引っ掻いたところは膨らみません。   これから外が暖かくなってくるとバーベキューのシーズンです。しいたけを焼いて食べる機会もあるかと思います。   しいたけを焼いたものは大変美味しいのですが、このような事態になることもあるので皆様ご注意を。しいたけはよく焼いてくださいね。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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