院長ブログ

最新アレルギー情報その1。食物アレルギーについて。アレルギー講習会から。

最新アレルギー情報その1。食物アレルギーについて。アレルギー講習会から。

 

昨日参加した学会から最新のアレルギーの情報をまとめて書いておきます。
内容はプロ向けではありません。患者さん向けにやさしく短く書いています。

 

 
 
「食物アレルギーについて。」

 

1)子の食物アレルギーの発症予防に妊娠中から卵や乳を食べないことは意味がなく害がある。

→妊婦の食事制限はしてはいけない。

2)乳児期にアレルギーの予防としてピーナッツ(海外の例)を遅く投与することはアレルギーの発症確率を高める可能性がある。

→離乳食を遅らせることは食物アレルギーの発症確率を上げる可能性がある。

3)乳幼児の湿疹は食物アレルギーのリスク因子である。

→乳幼児の湿疹を放置すると皮膚からアレルゲンが侵入しやすくなり、食物アレルギーを発症するリスクが高まる。

 

以上、まとめて書きますと、
子の食物アレルギーを予防する目的での妊娠中の食事制限は害があり、
アレルギーを恐れて離乳食を遅らせることは食物アレルギーを発症しやすくなり、
乳児の湿疹を放置すると食物アレルギーになりやすい、

となります。

 
 
 

私たち皮膚を診察する側としては、乳幼児の湿疹は見つけ次第きっちり治療することで将来のアレルギー発症を抑えることが可能になる、ということになります。

 
 

 
皆さんへのメッセージ。
 
赤ちゃんの湿疹を甘く見てはいけません。保湿だけでごまかしてはいけません。きちんとお薬を使って治療しましょう!

(湿疹とは皮膚を触ってザラザラした状態を言います。ザラザラは乾燥ではありませんよ!)

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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