今日も咲くらで

院長ブログ

2015.09.08

老化のこと

老人性の顔の変化とは。

今日は顔の老化についてお話ししてみたい。

 
皮膚の老人性変化の原因のひとつは、皮膚内コラーゲンの結合のゆるみである。若いときはしっかり手を繋ぐような格好でコラーゲン同士が結合しているので弾力やハリがあるのだけれども、年をとるにつれ結合はゆるくなり、皮膚は伸びやすく縮みにくくなってくる。
 
 
例えば輪ゴムの新しいものと古いものを比較してみるとわかりやすい。古いゴムだと伸びたまま戻りにくくなる。
 
 
また皮膚はコラーゲンの他、それを支えるエラスチンとよばれる線維質やヒアルロン酸などの組織の減少により薄くなってくる。
 

皮膚だけの老化であればレーザーやその他の表面処置で老化をすすみにくくできる可能性が高いのだが、実際のところそうでもない。顔の老化とは皮膚だけにとどまらないからだ。

 

よく相談を受けるのが目の下のくぼみ。ちょうど目の内側から外側斜め下に向かってできる凹みのこと。漫画のゴルゴ13という主人公の頬がこういう風にくぼんでいるので「ゴルゴライン」という名前がついたりしている。

このくぼみは皮膚の変化だけでは説明がつかないくらい大きく凹んでいる。

目の下ののくぼみは脂肪、筋肉の萎縮や移動が原因である。皮膚が薄くなるどころかその下の組織自体が減少しているのである。

 

実は凹みにはもっと原因がある。顔面骨の萎縮である。特に眼球周囲の骨の萎縮&減少により骨に付着する筋肉や付随する組織も移動してしまい凹んで見えるというわけだ。

ゴルゴラインのくぼみにはヒアルロン酸を注入することが多いのだけれども皮下に一生懸命ヒアルロン酸を注入しても決して若い頃のようにならないのは骨から組織が減っているからでもある。

もうひとつ顎の話題。

下顎も老化で骨が減少する。骨が減ることで若いころのシャープな下顎のラインは丸くなってくる。顔の下半分がたるんで見えるのは皮膚や皮下組織が伸びたり減少しているだけでなく顎の骨の縁も丸くなるためでもある。このおかげで老人性の顔貌は顔が丸く表情穏やかにみえるようにもなる。
 

僕は毎朝NHKの朝ドラ「あまちゃん」の再放送を楽しみに見ている。僕らの少年時代アイドルだった、小泉今日子さんが主人公の母親役で出演しているのだが、彼女の若い頃と今とを比較してみたい。

そういえばキョンキョンは昔、顔がもっとシャープな印象だったなあ、と若い頃の写真をネットで探してみると確かに顎がちっちゃくてとがっていて小顔な印象である。

 
そうそう、昔はこんな感じだったね。

でも今では昔ほどシャープな印象ではなく顔も丸く温和な印象がある。これはただ顔がふくよかになったというだけではなく、顔面骨の変化も大きいわけである。

 

主に40代から50代向けの説明だけどもこれでよくわかっていただけただろうか。

老化とは、骨から筋肉脂肪、皮膚にいたる一連の変化のため、老化の改善にいたっては単なる表面へのレーザー照射だけでなく、ヒアルロン酸の注入等々いろいろなアプローチが必要なわけである。

もちろんその変化をちゃんと知って治療しないと、なんでもやれば良くなるというわけではない。

老化と戦うのは大変時間と手間とお金ががかかることであります。