院長ブログ

足の小指の爪が割れる理由|それ多合趾症かもしれません

足の小指の爪が割れる理由|それ多合趾症かもしれません

本記事で取り扱うのお題は「足の小指の爪が割れていてなかなか治らない」というご相談についてです。

結論からいうと、それは単に爪が割れているだけではなく、「多合趾症」と呼ばれるものかもしれません。

足の小指の爪が割れる理由は多合趾症?

多合趾症

上記の写真、数字の⑥のところの爪が割れてしまったまま生えているのがおわかりになるでしょう。

こうした状態の方は意外に多く、「足の小指の爪がずっと割れていて気になります。どうすれば治りますか?」という相談が結構あります。

これは爪が割れてしまったのではなく、「多合趾症」という先天奇形の一種のことである場合が多いです。

多合趾症というのは読んで字のごとく、「多い指が合体している」という意味です。5本目と本来ないはずの6本目の指があり、それが合体しているのですね。

つまり爪が割れたわけではなく、はじめから5本目と6本目の2枚分あったわけです。6本目の指の爪が写真のように小さい場合、子供のころは指自体が小さく気づきにくいですが、成人になると指に伴い爪のサイズも大きくなるので、割れたように見えてきます。

この多合趾症は足の小指に多発します。「自分は他人より足の小指が太いかも」と感じていたら多合趾症の可能性ありです。さらに爪が割れてきたらまず間違いないでしょう。

多合趾の多くの方は6本指ではなく、5本の状態で生まれてきますので知らず知らずのうちに成人にまで成長し、ひょんな事から発覚することがあります。

多合趾症は決して珍しいものではない

実際、私の外来では水虫などの他の足の疾患で訪れた方も含め、おおよそ年間20名ほどの患者さんに対してこの事実を指摘しています。もちろんそんな事実は本人にとっては初耳であって、とてもびっくりされます。特に年配の方は驚かれます。

「足の小指の爪が割れていてなんだか切りにくいな…」と感じている方は多合趾症の可能性が大いにあります。

 多合趾症の治療方法

多合趾症の治療ですが、6枚目の爪が大きい場合は爪を切除する手術を行うこともあります。爪が小さい場合は爪を丁寧に切りましょう。

実は記事冒頭の写真は何を隠そう私の足です。「前から爪が割れていて時々布団に引っかかるな」と思っていたのですが、もしやと思い写真をとって見てみて確信しました。たしかに小指も太め。

私も「多合趾症」でした。

まとめ

特にぶつけたりもしていないのに足の小指の爪が割れることが多かったりする場合は、多合趾症の可能性が疑われます。

命に別条があるものではありませんが、私のように布団に引っかかって痛い思いをするなど、生活していくうえで不便に感じることもあるでしょう。

そのようなお悩みをお持ちであれば、ぜひ咲くらクリニックまでご相談くださいませ。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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