院長ブログ

イチゴ状血管腫の治療。レーザー照射は是か非か。

イチゴ状血管腫の治療。レーザー照射は是か非か。

イチゴ状血管腫とは乳児期からできる血管腫(赤あざ)の一つです。

 

 


新しい分類では「乳児血管腫」というのだけれども、イチゴ状血管腫の方がわかりやすいのでここでは旧称で呼びます。

教科書を開けて読むと、イチゴ状血管腫の治療方針はだいたいどこでも Wait&See と書いてあります。

イチゴ状血管腫は 「待てば勝手に良くなる」から何もせず待て、と書いてあるわけです。

確かに7歳くらいまで待つとほとんど消失しますね。

だけど僕らのようにレーザーをたくさんやる施設だと Wait はあまりやらなくて積極的に照射しています。

 


それはなぜか。

 


イチゴ状血管腫にレーザーを早期から照射すると早く赤みや盛り上がりが消えていきます。


しかし、

 

ある論文には 待とうが照射しようが治療結果は同じ、と書いてある。

どこかの皮膚科教授に至っては「どうせほっといても治るのだからレーザーなんて医療費のムダ使いだ」なんていう発言まで飛び出す始末。。。発言どころか本になってますがな? 。。

統計取ったら最終結果はそうかもしれないけどね。

 

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しかし、母親の立場になってみたらよい。

子供の顔にこんな真っ赤なアザが出てきたら何を思うか。

私がちゃんと産んであげれなくてごめんね。。。

これが母親の心理であります? 。

アザはこの子自身のコンプレックスになるのだけれども、同時にお母さんのコンプレックスでもあるのです。

待ってればそりゃあいつかはアザの色は消えてきます。だけどそれまで何年もお母さんはこの赤みを見せつけられるのですよ。お顔を見るたび懺悔の日々? 。。

早くレーザーを照射して早く赤みを消して、お母さんの心の棘を取ってあげるのです。

これは医療費のムダ使いですか?

 

 

僕らはアザを消しているだけではなく、お母さんの心の傷も消しているのです。



ゆえに当院ではイチゴ状血管腫に対して積極的にレーザーを照射を行っています?。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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