院長ブログ

顔の傷はどれくらいで治る?早く治す方法はある?

顔の傷はどれくらいで治る?早く治す方法はある?

咲くらクリニックは形成外科処置もたくさん行っています。特に顔の怪我をした子供の処置が多いですね。たまには自転車で転んで顔面をひどく損傷した大人の方もやってきます。

そして外来でよく尋ねられる質問が、「この顔の傷は残りますか?」です。

本記事では、顔の傷が残るかどうかが決まる要素について解説します。

【結論】顔の傷が残るかどうかは怪我をした瞬間に決まる

傷跡が残るかどうかは怪我をした瞬間で決まります。その後の処置の良し悪しとはあまり関係がありません。

やけどでも擦り傷でも、およそ2週間以内に治癒してしまう傷なら跡はほぼ残りません。

しかし2週間以上経過してやっと治るような深い傷や、縫合処置が必要な程度の傷は跡が残る場合があります。

顔の傷跡が残るかどうかは傷の深さが大きく影響する

顔の傷が残るかどうかは傷跡の深さによって決まり、その際のキーワードは「表皮」と「真皮」です。

表皮

表皮とは文字通り、皮膚を覆う最外層の組織です。0.2mmくらいの厚さしかありません。表皮は大変修復力がある組織です。ですからやけどであっても擦り傷であってもこの表皮にとどまる損傷であれば、ほぼ跡になることはありません。

先述した2週間以内に治る怪我、というのはこの表皮の損傷にとどまる場合がほとんどです。

真皮

一方真皮とは、表皮より下の組織。皮膚をつまんでつまめるのはほとんどが真皮組織です。

真皮は線維のかたまりです。この線維組織に損傷を受けると痕跡が残ります。すなわち真皮に達するような深い傷では「必ず」痕跡が残ります。

そのため、縫合処置が必要なくらい深く切れてしまったケガでは必ずといってもいいくらい傷跡が残るというわけです。また、やけどでも真皮まで損傷を受けると傷跡が残ります。

残念ながら、これらの傷を消すことは現代の医学ではできません。

顔の傷が茶色く残ってしまったら?

傷跡が茶色く残ってしまうのは炎症後色素沈着といい、傷が治った後に一過性に起こる自然な現象です。みなさん小さい頃に膝を擦りむいた後に一時的に黒くなってしまった経験はありませんか?

この色素沈着は必ず薄くなってきます。通常半年くらいで綺麗に消えてきますが、長くかかる方ですと1年かかります。1年で消えなかった方は2年くらいで消えてきます。

すなわちひたすら「待つ」と治ってくるので心配ありません。

まとめ

本記事では、よくお寄せいただく「顔の傷跡がどれくらいで治るのか」という疑問にお答えしました。

顔にケガをして傷跡が残らないか心配な方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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