院長ブログ

1日100万回??

1日100万回??

首相が言いました。1日100万回の接種を目指すそうです。ワクチン。   ちなみに医師の数は約33万人。研修医、高齢でもう働いていない医師、家庭に入っている女医さん、病気等で働けない医師、全て合わせて約33万人です。したがって実働の医師数はもっと少ないと思われます。   100万回のワクチンを打とうと思うと、1日1万人の医師が1日100人ずつうつ、あるいは3万人の医師が1日33人ずつワクチンを打つと達成できます。   100人に問診とってワクチン接種しようと思うとほぼ1日がかりです。頑張って半日。医師はそれぞれ自分の患者がいます。病気の方を診なければいけません。1日1万人の医師が丸1日拘束されてワクチン業務だけを行うのは到底無理でしょう。   どこかの偉い人は開業医はヒマそうだから手伝ってもらったら?と言いました。   そんなに私たちがヒマそうに見えるんでしょうか?昨日の僕の外来は277人でした。お昼ご飯の10分間以外は全部診察。実働12時間少々。トイレ以外ずっと手を動かし続けての12時間です。ヒマではない。   もうめちゃくちゃです。   また接種には医師だけが必要なのではありません。看護師も事務員も必要です。これは医師の何倍も数がいる。   オリンピックを控えた今、国民に対して勇ましく聞こえるように発言したのかもしれませんが、この国の大本営発表はいつも過大で実現性がないものです。              

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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