院長ブログ

とびひがずっと治らない|ゲンタシンが効かない場合の対処法は?

とびひがずっと治らない|ゲンタシンが効かない場合の対処法は?

「とびひと言われて2ヶ月ずっと治療しているけれど治らない」当クリニックにはこんな相談が頻繁にきます。

本記事ではとびひに処方される塗り薬であるゲンタシンやゲンタマイシン軟膏が効かない場合の対処法を解説します。

とびひ

とびひの治療方法

とびひは伝染性膿痂疹といって、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌といった体表面に存在する細菌が皮膚に侵入し発症する病気です。

皮膚表面に水疱やかさぶたができており、多くの場合水疱がやぶれてビチャビチャしています。

体表面の細菌感染ですので治療は比較的簡単。原因菌に対応する軟膏や内服をすればよいのです。

とびひが治るまでの期間

とびひの場合、当クリニックでは平均3日か4日程度で治していることが多いです。ただしMRSAのような薬剤耐性を持った細菌感染によるとびひは少々治りにくい傾向にあります。

あまり考えたくありませんが、医師の治療が間違っていて多少長引く場合も。とはいえ、とびひが2ヶ月も治らないことはまずありません。

長引く場合はとびひではないかも

実は、治らないとびひの正体は、単なるかき壊した湿疹であることがほとんどです。かき壊れてびちゃびちゃした部分をとびひと誤診されていることが非常に多いのです。

とびひではやわらい水疱やカサブタが発生しますが、皮膚に触れるとほぼ平坦であることがわかります。

一方で、治らないとびひといわれているものを触りますと、表面はぶつぶつぼこぼことしています。これはまさしく「湿疹」の特徴。

表面がボコボコしているとびひはほぼありません。(湿疹を引っ掻いて発生したものを除く)

ゲンタシンやゲンタマイシンが効かないとびひが増えていることに注意

とびひに対する治療薬剤の選択についてですが、いまだにゲンタシン軟膏orゲンタマイシン軟膏をお使いの病院がありますが、現在この薬の主成分であるゲンタマイシン硫酸塩に対する耐性菌が多く存在していまして、かなりの確率で効かなくなっていることも知っておかれるとよいかと思います。

また、内科系に多いのですが、抗生剤内服の工夫でとびひを治療しようとする考えの医師がおりますが、とびひは体表面の病気ですので内服ではなく外用剤を工夫するだけであっという間に治ります。

とびひ治療においては内服ではなくて外用が大切と申し上げておきます。

まとめ

1週間以上こじれているとびひでお悩みの方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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