院長ブログ

ウイルス性イボが液体窒素で治らない場合の対処法

ウイルス性イボが液体窒素で治らない場合の対処法

メジャーなイボの治療法として、液体窒素で焼き切るという方法が知られます。

ところが、当クリニックに「長年液体窒素での治療をしているにも関わらず治らない」という患者様がいらっしゃいました。

本記事では、そんな不思議な現象についてお話しします。

「イボを液体窒素で焼いているのに治らない」の真実

冒頭でも触れましたが、「他のクリニックで4年間もイボを液体窒素で焼いているのに治らない」という学生さんが来院されました。

「4年?おかしいな」と思いつつ患部を見ると、水疱ができるほどしっかり液体窒素が当てられていています。

水疱やカサブタを取り除くとそこにはフレッシュな組織が出てきます。つまりイボは「ない」ということ。

イボはとっくに治っているはずなのに…

本人はそのカサブタを指して、「ここが治っていない」と言うのです。「このカサブタは治っている組織だよ」と教えてあげると、以前かかっていたクリニックの看護師さんは毎回カサブタを見て「まだ治っていないから液体窒素やるね」と言って当てるそうです。

「医者は毎回診るの?」と聞くと、「医者は見てない」というのです。それどころか最初診ただけで1度も顔を出さないと言います。

つまり、そこは処置が看護師任せになっていて看護師が患部をパッと見て「まだ治ってないねー」と言いながら液体窒素を当てる、というのがルーチン。

しかも担当看護師の知識が完全に誤っているようで、単なるカサブタをイボ組織と勘違いしてずっと処置を続けていたようなのです。

ウイルス性イボに対する正しい治療とは

ウイルス性のイボは血管を持っていますが、その末端は閉塞していてカサブタのように黒く見えます。

ですからイボはわずかに黒く見えることが多いのですが、今回のケースでは「液体窒素で焼いたところに発生したカサブタをイボだと誤解されてずっと焼かれていた」というのが真相のようです。

医師が診察しないで行われるずさんな処置。それで4年間も。患者様もよく我慢して通っていたと思います。

話は少し変わりますが、治らないイボはどうするか。難治性のイボに出くわすことはよくありますが、治りが遅い場合、当院ではおよそ通院10回を目安に処置方法を再考しています。

ウイルス性のイボは液体窒素処置だけでは全てに対応できません。イボに対しては多くの処置方法を持っていることが求められます。

多くの病院は処置点数(2,100円)のつく液体窒素処置を好みます。理由は簡単。そりゃあお金もらえた方がいいからです。

しかしカネがもらえる処置に固執していたらイボは絶対治りません。当院では7つ道具というほどたくさんの処置方法を持っています。まず1つの処置法を選択して治療をすすめていきますが、ある一定の時間が経過しても治らない場合には別の処置に切り替えています。

数ヶ月で見直すべき処置もあれば1年くらいで見直す処置もあります。

イボをきちんと治すのはとても難しいです。看護師任せでやるようなちょろい仕事ではありません。

そこのクリニックの医師には猛省していただきたいと思います。当院は不誠実な治療や不必要な検査をやる病院と、そこに属する医師も大嫌いです。

まとめ

イボがなかなか治らないとお悩みの方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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