アトピー性皮膚炎のJAK阻害薬治療|内服薬の特徴や注意点を解説
アトピー性皮膚炎のJAK阻害薬治療|内服薬の特徴や注意点を解説
アトピー性皮膚炎に使用されるJAK阻害薬
JAK阻害薬。まだ馴染みの少ないお薬ですが、日本では関節リウマチの治療薬として以前から発売されている内服薬です。
このJAK阻害薬は2020年より中等症以上のアトピー性皮膚炎治療薬として追加承認されています。
現在では、JAK阻害薬の中には小児のアトピー性皮膚炎に使用できる薬剤もあり、対象年齢は薬剤によって異なります。
重症アトピー性皮膚炎の治療選択肢
私たちが日常診療で一番困っているのは「小児の重症アトピー性皮膚炎」です。
外用治療を適切に行っていても、皮疹やかゆみを十分にコントロールできない中等症〜重症の患者さんもいます。
アトピー性皮膚炎のかゆみには複数のメカニズムが関与しているため、抗ヒスタミン薬だけでは十分な効果が得られない場合があります。そのような場合には、症状や治療歴などに応じて、免疫系に作用する薬剤が治療選択肢となります。
現在では、症状や年齢、これまでの治療経過などを踏まえ、生物学的製剤やJAK阻害薬などの全身療法も選択肢となっています。
ステロイド内服も免疫を調整する作用がありますが、一般的に長期内服は推奨されません。
小児のアトピー性皮膚炎に使用できる治療薬の選択肢も広がっています。デュピルマブは生後6か月以上、JAK阻害薬にも小児に使用できる薬剤があり、年齢や症状、これまでの治療経過などに応じて治療を検討します。
JAK阻害薬による治療経過
当院でも、重症のアトピー性皮膚炎に悩む中学生を診療しています。中学生になると勉強もしなければなりませんし、見た目も気になる年頃です。また反抗期を迎えたりと精神的にも色々と不安定な時期です。このような時期に強いかゆみや皮疹が続くことは、日常生活や学業などにも影響することがあります。
これまでの治療で症状を十分にコントロールできなかった重症の中学生の子たちは、こちらのことをとてもシビアに評価してくれます。重症の子たちはこれまでの外用治療で十分な効果を得られなかったこともあり、まず僕らを信用してくれません。目もあわせてくれません。
と、このように2021年までは重症アトピーの中学生には本当に手を焼いていました。
ところが2021年の秋、JAK阻害薬の一部が12歳以上のアトピー性皮膚炎に適応となりました。これは大ニュースだ、とさっそくうちに通っている重症アトピーの中学生数名に声をかけて治療を開始しました。顔が皮膚炎で真っ赤だった女の子、痒みで満足に寝れない男の子、全身に強い皮膚症状がみられた男の子。当院でJAK阻害薬による治療を行った患者さんの中には、治療開始後に皮疹やかゆみの軽減がみられた例もありました。
2018年のデュピルマブ登場以来の衝撃です。
重症のアトピー性皮膚炎に悩む中学生に対しても、新たな治療選択肢を提示できるようになったと感じました。
JAK阻害薬のリスク・副作用
JAK阻害薬は免疫系に作用する薬剤のため、治療前や治療中には検査を行い、患者さんの状態を確認しながら使用します。使用する薬剤によってリスク・副作用は異なりますが、主に以下のようなものがあります。
- 感染症(帯状疱疹、肺炎など)
- 消化器症状(吐き気など)
- 頭痛
- ニキビ(ざ瘡)
- 血液検査値の異常
- 肝機能障害
- 血栓塞栓症
- 間質性肺炎 など
JAK阻害薬による治療と医療費助成
子どもの医療費については、お住まいの市町村によって医療費助成を受けられる場合があります。対象年齢や助成内容は自治体によって異なるため、各自治体の制度をご確認ください。
アトピー性皮膚炎治療の選択肢は広がっている
アトピー性皮膚炎の治療選択肢が現在ほど多くなかった時代から考えると、アトピー性皮膚炎治療はここまできたのかと感慨深いです。アトピー性皮膚炎の治療選択肢は、この数年で大きく広がっています。
医学の進歩に感謝しつつ外来診療を行う毎日です。 また明日からも頑張ります。
まとめ
アトピー性皮膚炎にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。
- #TCAクロス
- #赤ら顔
- #陥入爪・巻き爪
- #陰部のトラブル
- #食物アレルギー
- #血管腫/赤あざの治療
- #遠隔診療
- #院内風景
- #花粉症
- #診療室から
- #舌下免疫療法
- #脂腺増殖症
- #肛門の痒み
- #美容医療
- #老化のこと
- #線状皮膚炎
- #疥癬
- #粉瘤の切除
- #紫外線療法
- #美容・コスメ
- #湿疹
- #水虫/白癬
- #炭酸ガスレーザー
- #温熱性紅斑
- #水いぼ/伝染性軟属腫
- #毛穴の開き
- #毛虫皮膚炎
- #日焼け止め
- #徒然日記
- #手足口病
- #尋常性疣贅・いぼ
- #尋常性白斑
- #多合趾症
- #形成外科
- #学会/講演会
- #口腔内アレルギー症候群
- #円形脱毛症
- #刺青・タトゥ治療
- #口囲皮膚炎
- #医療脱毛
- #マダニ咬傷
- #ボトックス注射
- #乾癬の治療
- #レーザー
- #やけど/熱傷
- #ヒアルロン酸
- #ピコレーザー
- #にきび治療
- #ナローバンドUVB
- #ほくろ除去クリームによる健康被害
- #ステロイド
- #じんましん
- #デュピクセント
- #しわ改善
- #とびひ(伝染性膿痂疹)
- #クールスカルプティング
- #しもやけ
- #しいたけ皮膚炎
- #シミ治療
- #コレクチム軟膏
- #エキシマライト
- #エキシマレーザー
- #キズ、やけど治療
- #インフルエンザ
- #がんのこと
- #アレルギー
- #Pitted Keratolysis
- #アトピー性皮膚炎
- #インターネット
- #アナフィラキシー
- #IPL
- #びまん性脱毛
- #MD-CODE
- #レーザーフェイシャル
- #AGA
- #ハイドラフェイシャル
- #臭い対策
- #ゼオスキン
- #多汗症
- #ハイフ
- #オルミエント
- #痩身外来
- #メソナJ
- #シスペラ
- #医療アートメイク
- #ソフウェーブ
- #わきが
- #スネコス注射
- #オンラインショップ
- #脇汗の治療
- #ニキビ跡治療
- #帯状疱疹
- #シルファーム
- #JAK阻害薬
- #テスリフト
- #ほくろ除去
- #ジュベルック
- #エクソソーム
- #キュアジェット
- #ビーワン