院長ブログ

夏に見かける謎の皮膚炎の正体は

夏に見かける謎の皮膚炎の正体は

線状皮膚炎はアオバアリガタハネカクシという昆虫の体液中の物質「ペデリン」の付着による皮膚炎

 

まるでヤケドのような皮膚炎を起こしますのでヤケド虫、と言われることもあります。

一発診断。 この患者さんは10年前にも同様の症状で来られました。 その時も同じ7月でした。 正解 こちらは線状皮膚炎と申します。 線状皮膚炎はアオバアリガタハネカクシという昆虫の体液中の物質「ペデリン」の付着による皮膚炎です。刺されたわけではなく、虫を払いのける動作に伴って線状に炎症を起こしてしまいます。まるでヤケドのような皮膚炎を起こしますのでヤケド虫、と言われることもあります。 ハネカクシは体長7mm程度の小型の虫で6-8月に出会うことが多い虫です。田んぼなどのそばに多く生息します。愛知県三河地方だと7月にこの症状をよく見かけます。 この患者さんは10年前にも7月にやってきました。全く同じ症状だったそうです。ご本人もよく覚えていて、ハネカクシによる皮膚炎だよ、と伝えたら全部思い出してくださいました。 夏に見かける謎の皮膚炎の正体はハネカクシかもしれませんね。 治療はアンテベート軟膏とフジジン軟膏を1:1に合わせたものを好んで使っています。内服は使いません。全治1週間くらいでしょうか。ご参考になさってください。 今日も良い一日を。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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