院長ブログ

赤ら顔の原因は、ひとつではない。だから見極めが重要。

2026.04.02

赤ら顔の原因は、ひとつではない。だから見極めが重要。

赤ら顔治療は難しい


赤ら顔治療は難しい。

そもそも皮膚が薄い人や色白さんは血管が目立ちやすいし、
アトピー性皮膚炎や重症ニキビがあったりするとその炎症で血管が増えて赤みが強く見える。

思春期以降で目立ってきた赤みだと皮脂を利用している微生物の関与(ニキビダニアクネ菌マラセチアなど)も考えられる。

さらには紫外線や温度刺激でも赤みはでる。

どこに原因があるのか可能な限り探索して治療に臨むのが近道だと信じている。

レーザーなどの光線治療は赤みが強いときには効果が高いが赤みが薄くなると効果も薄れる。だから画像診断は必須。惰性で打っても効果はない。

レーザーでは熱をかけて血管を破壊する。壊して壊れっぱなしなら血管は減る一方でどんどん治ってよいが、生体の場合、破壊のあとには再生がつきまとう。どんなに壊してもまた血管は出てくる。だから厄介。

壊さない方法もある。ポリ乳酸という物質を皮膚表面に埋め込み真皮自体を厚くしたり、炎症を抑える技術。一旦効き出すと長期に効くのでコスパが良い。まだ症例数はまだ少ないが使えるアイテムだと考えている。

赤みを抑える外用も市販されている。残念ながら赤みを抑える作用のお薬は保険治療ではロゼックス以外ない。ロゼックス(メトロニダゾール)は海外では古いお薬で有効性もたくさん検証されている。ざっと6割程度。

化粧品レベルではあるが赤みを抑えるクリームもある。ペプチド技術を使ったものなどがあり、使ってみると意外と効くケースも多い。国内産ではこれからといったところだろうか。近年ではバクチオール含有のものに注目している。

徒然と書いてしまいました。
お読みの方には赤み治療は苦悩の連続であるということを知っていただければ幸いです。
赤みはレーザーさえ当てれば治る、と言った類いのものではございません。このように毎日いろいろなことを考えながら治療しております。

みなさん良い一日を。

(出典:咲くらクリニックインスタグラム)


最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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