診療案内

多汗症(脇汗、手のひらの汗)

対応状況
  • 安城本院
  • 新宿南口
  • 大阪院
  • 札幌院

多汗症(脇汗、手のひらの汗)

多汗症は、生活に支障が出るほど汗が多くなる状態です。脇汗で服がぬれる、手汗で紙や機器が使いにくいなどのお悩みに、部位と症状に合った治療を行います。脇と手のひらの汗には保険で使える塗り薬があり、当院で処方しています。

こんなお悩みに

  • 脇の汗じみが気になって、着る服を選んでしまう
  • 人と握手をするときに、手汗が気になる
  • 市販の制汗剤では、汗がおさまらない

汗の出る場所と、きっかけを確認します

汗が多いのはどこか、いつごろからか、左右両方に出るか、寝ている間も出るか、家族にも同じ悩みの方がいるかをうかがいます。こうした汗の出方から、ほかに原因のない原発性の多汗症かどうかを見きわめます。脇と手のひらの保険の塗り薬は、原発性の多汗症と診断したときに使う薬です。

薬やほかの病気の影響で、汗が増えることもあります。飲んでいる薬や持病も、あわせてお知らせください。脇の塗り薬を始めるときは、汗でどのくらい生活に困っているかを、4段階でうかがいます。

脇と手のひらでは、使う薬が異なります

脇の汗には、汗を出す神経の信号を抑える塗り薬を使います。ジェルと、薬を含んだシートで拭くタイプの2種類があり、使いやすいほうを選べます。どちらも1日1回、両脇に使います。

手のひらの汗には、寝る前に両手のひらに塗るローションがあります。塗ったあとは、手をぬらしたり、手袋などで覆ったりしないでください。朝起きて手を洗うまでは、目などに触れないようにしてください。頭や顔の汗には、飲み薬を使うことがあります。薬ごとに使う場所が決まっているため、脇の薬を自己判断で顔や手に塗らないでください。

薬を使うときの注意

汗を抑える薬が目に入ると、まぶしさや見えにくさが出ることがあります。脇の薬を使ったあとは、手をよく洗ってください。緑内障、尿が出にくい、心臓や腸の病気、重症筋無力症などの持病がある方は、必ずお知らせください。汗が減るぶん、暑い日や運動のときは体に熱がこもりやすいので、熱中症に気をつけてください。

塗り薬で抑えきれないときは、注射も行います

塗り薬などで汗を十分に抑えられないときは、ボツリヌストキシン注射を行います。汗を出す神経の働きを抑える薬を、汗の多いところに、細い針で何か所にも分けて注射します。効果は永久ではないため、薄れてきたら、また注射します。手のひらに注射したあとは、一時的に力が入りにくくなる場合があります。

当院の脇・手のひらへの注射は、自由診療(保険適用外)です。使う薬は韓国製で、国内では承認されていない医薬品です。下の「国内で承認されていない医薬品について」もあわせてご覧ください。

こんなときは、早めに受診してください

  • 大人になってから、急に全身の汗が増えた
  • 寝ている間にも、汗をびっしょりかく
  • 汗のほかに、体重が減る、動悸がするなどの変化がある

こうした汗は、甲状腺の病気など、ほかの病気が原因のことがあります。その場合は、原因になっている病気の治療が先になります。

この施術の要点

費用の目安診察と、塗り薬・飲み薬は保険診療です(自己負担は、保険の負担割合によります)。脇・手のひらへのボツリヌストキシン注射は自由診療です(院ごとの料金は下の料金表をご確認ください。診察料、麻酔を使う場合の麻酔代は別途かかります)
主な症状脇や手のひらの汗が多く、服や紙がぬれる。汗で、仕事や勉強、人づきあいに困っている
主な治療脇・手のひらの塗り薬、飲み薬(保険診療)。脇・手のひらへの注射(自由診療・国内未承認の薬)
通院の目安初めての方は2週間分を目安に処方し、再診で効き方と副作用を確かめます
薬を使えない方閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)の方、前立腺肥大などで尿が出にくい方(塗り薬・飲み薬)。重い心臓の病気、腸閉塞・麻痺性イレウスのある方(手のひらの塗り薬・飲み薬)。重症筋無力症の方(手のひらの塗り薬・注射)。妊娠中・授乳中の方、ほかの神経や筋肉の病気がある方(注射)
診察でお伝えください緑内障と言われたことがある方(種類が分からない場合も)、妊娠を考えている方、持病のある方、飲んでいる薬がある方、ほかの医療機関でボツリヌストキシンの注射を受けたことがある方
受診の目安汗で生活に困っているとき。急に全身の汗が増えた、寝汗や体重の減少、動悸があるときは早めに
受診できる院安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院(手のひらへの注射は、安城本院・新宿南口・大阪院)

診察・治療の流れ

01

問診・診察

汗の出る場所や始まった時期、困っている場面をうかがい、ほかの病気による汗でないかを確かめます。
02

処方と説明

塗り薬や飲み薬の使い方と、目に入れないための注意をご説明します。注射を希望される方には、費用と副作用もお話しします。
03

再診

服の汗じみや仕事への支障がどのくらい減ったか、かぶれなどの副作用がないかを見て、治療を続けるかを決めます。

初診のご予約

ご希望の診療科目・担当医師・診療時間をご指定の上ご予約ください。

副作用・リスク

  • 塗り薬では、塗ったところのかぶれ、赤み、かゆみが出ることがあります。
  • 塗り薬・飲み薬では、口の渇き、目のかすみやまぶしさ、めまいや眠気、尿の出にくさ、便秘などが出ることがあります。
  • 手のひらの塗り薬では、重い副作用として、血小板の減少、ひどい便秘(麻痺性イレウス)、尿が出なくなる(尿閉)が起こることがあります。
  • 注射では、注射したところの痛みや内出血が出ることがあります。脇に注射したあと、脇以外の汗が増えることもあります。手のひらでは、一時的に指に力が入りにくくなることがあります。
  • まれに、注射した薬の作用が広がり、飲み込みにくさや息苦しさ、全身の脱力が出ることがあります。
  • 注射では、まれに、じんましんや息苦しさなど、強いアレルギー反応が起こることがあります。
  • 塗り薬や飲み薬で、見えにくさや、尿が出ない、ひどい便秘が出たときは、使うのをやめて、処方した院へご連絡ください。注射のあとに、飲み込みにくさや息苦しさが出たときも、すぐに治療を受けた院へご連絡ください(数時間〜数週間たってから出ることもあります)。症状が強いときは、夜間でもすぐに救急の医療機関を受診してください。見えにくさ、めまい、眠気、体の脱力があるときは、車の運転を控えてください。注射のあと、しばらくは避妊が必要です(期間は診察でご説明します)。

FAQ

国内で承認されていない医薬品について

未承認であること:多汗症の注射に使うボツリヌストキシン製剤(ニューロノックス)は、国内で承認されていない医薬品です。

入手経路:当院の医師の判断のもと、個人輸入しています。個人輸入については、厚生労働省の「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご覧ください。

国内の承認品:同じ成分(A型ボツリヌス毒素)の医薬品は、重度の脇の多汗症に承認されています。手のひらの多汗症に承認された製剤はありません。

海外での状況:米国FDAで、同じ成分の医薬品が重度の脇の多汗症に承認されていますが、薬の作用が広がって飲み込みや呼吸が難しくなるおそれがあると警告されています。ニューロノックス自体は米国などで承認を確認できません。

救済制度:万一重い副作用が起きた場合も、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。

監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

略歴を見る略歴を閉じる

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。