院長ブログ

IgEの数値は発症確率を見ているだけ、と考えます。

IgEの数値は発症確率を見ているだけ、と考えます。

母:「うちの子、アレルギーの検査をしてこんな数値が出てきたのですが

母:「そこの医院ではIgE検査でクラス3、という数値が出ているから食べるのを控えましょう、と言われました」

私:「では、食べた後に症状が出たことはありますか?食べた後に吐いたり、全身が腫れたり、火がついたように泣き出したりしましたか?」

母:「いいえ。そのような症状は出たことがありません。何かを食べて症状が出たことがないのです。この検査で本当に食べるのをやめなければならないのでしょうか?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 そうですね。 お母さんの言っていることはごもっともです。

このケースは、検査上ではIgE検査の数値が「クラス3」(6段階のうちの3)なのですが、具体的なアレルギー症状がないお子さんです。

この場合は、食べても症状がありませんのでアレルギーと診断しません

「数値がクラス3なのにですか?」

そうです。 ではこのIgE検査の数値はどのように解釈するかというと、、、 現在ではIgE検査の数値は発症確率を見ているだけ、と考えます。

年齢や食べるものの種類によって発症確率は異なりますが、 おおよそIgE検査のクラス1で20%、クラス3で40%ー50%、クラス6で90%以上の発症があるとされます。

このケースでは検査ではクラス3であったものの症状がまったくありませんのでアレルギーを発症していない群であったと考えられます。

ですから何かを控えるということは行いません。

ちょっと昔では、  クラス1は軽いアレルギー、クラス6はひどいアレルギー、という説明が普通でしたので 症状がないにもかかわらず「食べるのをやめてください」と指導してお母さんに変な顔をされたりしていたのですが、これなら納得です。

アレルギーの世界はまだまだ進歩中です。学会等にしょっちゅう顔を出しとかないとすぐに置いてけぼりになってしまいますね?。

初診のご予約

ご希望の診療科目・担当医師・診療時間をご指定の上ご予約ください。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

タグ一覧
全て表示する
  • 黒皮症を治す

    2026.09.03
  • 深いニキビ跡の凹みに|TCAクロスで肌の凹凸を整える

    2026.08.30
  • 目元の小じわ・ハリ不足に|バイオリジェン2回の症例をご紹介

    2026.08.30