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院長ブログ

2017.12.11

口囲皮膚炎

湿疹

口囲皮膚炎、酒さの話。治らない口の周りのブツブツは口囲皮膚炎かも。

口の周りの皮膚炎、湿疹が治らない場合、口囲皮膚炎と診断されます。施設によっては「酒さ(しゅさ)」と診断されていることもあります。

 

ステロイドやプロトピックという塗り薬を外用すると一旦は治りますが何度も症状を繰り返してきます。

 

そして次第に治らなくなってくることもしばしばです。

 

実際、他院で治療していても治らない、と訴えてこられる方が多いです。

 

皮膚科専門医であっても意外に誤診が多く、この病気だと全く気づかれていないケースも多く存在します。そういう自分も患者さんにステロイドを塗らせているうちにいつの間にか作ってしまっていたこともあります。

 

毛包虫やある種のバクテリアが関与することが多いため、基本的にステロイド外用は中止し、抗生剤内服や古典的軟膏を用いて治療していきますと早ければ2週間程度で改善してきます。

 

長期にわたってステロイド外用を続けていた場合、ステロイド外用を中止させますと一時的に悪化することがありますが通常4週間ほどで症状が落ち着いてきます。悪化しても焦らず粘り強く治療することが肝要です。

 

口囲皮膚炎を長期にわたりステロイド外用で治療していた場合では完治まで数ヶ月を要しますが方向性を間違わなければきちんと治ります。

 

口の周りのブツブツが治らず悩んでいる方はご相談ください。

 

当院ホームーページもご参照ください。→「口囲皮膚炎

 

 

 

 

 

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