院長ブログ

ラピフォートワイプとは?脇汗治療薬エクロックゲルとの違いや特徴を解説

ラピフォートワイプとは?脇汗治療薬エクロックゲルとの違いや特徴を解説

日本人の10人に1人は汗が原因の悩みがある、と言われています。

特に脇汗問題は意外と悩みが深いものです。

脇汗の問題は以前NHKの朝の情報番組で特集されたりしていましたね(有働アナウンサーの脇汗発言、というのがとても有名です)。

困った脇汗問題ですが、今から一年半ほど前に日本で初めて脇汗治療薬「エクロックゲル」が発売されました。

脇汗治療薬エクロックゲルのボトルと外箱

最近ではその存在がよく知られるようになり、外来で処方を希望される方もずいぶん増えました。

臨床試験では発汗の改善が報告されています。

これで効かない人はA型ボツリヌス毒素注射(通称ボトックス注射)を行っています。

ボツリヌス毒素注射は高い発汗抑制効果が期待できる治療です。しかし高価であることや注射であることが欠点です。

あちこちで僕が書いていますが、手術は傷跡などのリスクもあるため、当院では慎重に適応を判断しています。術式によっては傷跡が目立つことがあるためです。

脇汗治療薬「ラピフォートワイプ」が発売

さて、このたび外用の脇汗治療薬に新しい仲間が増えました。

ラピフォートワイプ2.5%の包装外観

ラピフォートワイプ。エクロックゲルがボトルタイプなのに対してこちらはお弁当についているおしぼりみたいな形です。

中は薬剤を染み込ませた不織布になっていまして、取り出してこれで脇を拭うだけ、という簡単便利なものです。

有効性については、エクロックゲルと比較した情報もありますが、実際の使用感については今後の診療を通じて確認していきたいと思います。

ラピフォートワイプの費用と処方について

このラピフォートワイプ、お値段は3割負担の場合、2週間分で約1,100円となります。

ちなみにエクロックゲルは1本が約2週間分となっていて、3割負担の方で約1460円です。(※エクロックゲルは2週間分よりも多めに入っています)

ワイプタイプのため、持ち運びしやすい点が特徴ですが、新薬ということで最初の1年間は2週間分しか処方できないのが残念なところです。

こちらは5月23日(昨日)から処方可能です。

ラピフォートワイプの副作用

ラピフォートワイプは比較的新しい脇汗治療薬ですが、副作用が起こる可能性があります。

主な副作用として、以下が報告されています。

  • 塗布部位の赤み
  • かゆみ
  • かぶれ(接触皮膚炎)
  • ヒリヒリ感などの皮膚刺激

また、有効成分が目に入ったり、使用後に手を洗わずに目を触れたりすると、瞳孔が開く(散瞳)、目のかすみなどが起こることがあります。そのため、使用後は手をよく洗い、目に触れないよう注意が必要です。

気になる症状が現れた場合は、使用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。

まとめ

脇汗にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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