院長ブログ

ステロイドを塗っても痒みが続く?掻き壊しで潰瘍化した皮膚の治療

ステロイドを塗っても痒みが続く?掻き壊しで潰瘍化した皮膚の治療

痒いときにステロイドが処方される。

もちろんこれは間違いではありません。

しかし、ステロイドを塗っているのに痒みが止まらず、掻くことで患部が潰瘍化してしまうことがあります。このような状態では、ステロイド外用を続けることが適切とは限りません。

掻き壊しで潰瘍化した皮膚の治療

潰瘍がみられる場合には、皮膚の状態に応じてステロイド外用を中止し、亜鉛華軟膏による処置を行うことがあります。

痒みに対して抗ヒスタミン薬の内服を併用したり、症状によっては光線治療を検討したりする場合もあります。

光線治療も有効なことがあります。

亜鉛華軟膏を使用した治療経過

掻き壊しによる皮膚の潰瘍に亜鉛華軟膏を1週間外用した治療経過の比較写真

こちらは、他院でストロンゲストクラスのステロイド外用薬を使用していましたが、痒みが続き、掻き壊しによる潰瘍がみられた症例です。

当院では皮膚の状態を確認したうえでステロイド外用を中止し、亜鉛華軟膏の外用とオロパタジンの内服を行いました。

写真は治療開始から1週間後の経過です。

注:僕はステロイドそのものを否定しているわけではありません。ステロイドは皮膚疾患の治療で日常的に使用する重要な薬剤です。皮膚の状態に応じて、適切に使い分けることが大切です。

まとめ

皮膚の掻き壊しにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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