院長ブログ

アトピー性皮膚炎の治療はどう変わった?院長が振り返る20年

アトピー性皮膚炎の治療はどう変わった?院長が振り返る20年

重症アトピー性皮膚炎の診療に苦慮していた頃

ぼくは20年前の開業以来、アトピー性皮膚炎治療にずっと力を入れてきました。

でもそう言いながら昔は重症のアトピー患者さんがやって来るとそれはそれはストレスでした。

なぜならアトピーの重症例では当時のステロイド外用療法だけではどうにもこうにもコントロールが効かなかったからです。

今の治療を思えば当たり前とも言える結果ですが、残念ながら当時は、重症の患者さんの症状を十分にコントロールすることが難しいと感じていました。

重症の方ではどんなに説明してもどう工夫してもうまく治りませんから、結果的に患者さんが「病院じゃ治らないから」と言って非医療にすがってしまうことも多くありました。

医学的な根拠が十分でない方法に頼り、適切な治療から離れてしまう方もいました。

また当時のアトピー外来ではステロイドはもう嫌だと言って泣かれたこともあるし、治療を拒否して外来を勝手に飛び出して行ってしまう患者さんもいました。

その度に医療者としての無力感を感じることも多くありました。

デュピクセントの登場で変わったアトピー外来

その状況を変えたのが2018年に発売されたデュピクセント注射です。

治療の選択肢が増え、長年症状に悩んでいた患者さんへの対応にも変化を感じました。そのときは、医療者として嬉しかったことを覚えています。

アトピー性皮膚炎の治療に用いられるデュピクセントの注射ペンと外箱

広がったアトピー性皮膚炎の治療選択肢

デュピクセントの後もJAK阻害薬や他のバイオ製剤が次々に発売され、今やアトピーは治療によっては費用の負担もありますが重症の患者さんにも、症状や状態に応じて検討できる治療の選択肢が増えました。

結果、あんなに昔ストレスだったアトピー外来は、いまでは患者さんと治療の選択肢を相談できるようになり、昔とは外来の雰囲気も大きく変わりました。

まとめ

アトピーにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

略歴を見る略歴を閉じる

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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