【症例紹介】尋常性白斑(Vitiligo vulgaris)に対するタクロリムス外用の有効例
尋常性白斑(Vitiligo vulgaris)■疾患の概要尋常性白斑は、後天的に皮膚の色素が脱失する慢性炎症性疾患であり、難治性皮膚疾患の一つに数えられます。自己免疫機序が主な病態に
記事を読む尋常性白斑は、皮膚の色をつくる細胞(メラノサイト)が減って、皮膚の一部が白く抜ける病気です。顔や手など人目につく場所に出ると、見た目の悩みにもつながります。当院では、白い部分の広がり方や進み具合を診て、保険診療で治療しています。治療の中心は、塗り薬と、紫外線療法(光線療法)です。
湿疹が治ったあとや、皮膚の感染症などでも、色が薄く見えることがあります。いつから、どこに、どのくらいの速さで広がったかをうかがい、必要な診察・検査で区別します。広がった様子が分かる写真があれば、見せてください。
尋常性白斑は、自分の免疫が、色をつくる細胞を傷つけて起こると考えられています。甲状腺の病気を合併することがあるため、持病や、ほかの皮膚の変化もお知らせください。
治療では、新しい白斑や広がりを抑えることと、色を戻すことを考えます。塗り薬の種類や紫外線の当て方は、年齢や部位、広がっている時期かどうかのほか、院によっても変わります。
範囲が狭いときは、ステロイドの塗り薬から始めます。皮膚が薄くなるなどの副作用を防ぐため、塗る期間や休み方を決めて使います。数か月塗っても色が戻らないときは、紫外線療法を考えます。
紫外線療法では、広い範囲にはナローバンドUVBを、狭い範囲には白い部分だけをねらって照射できるエキシマを使います。週1〜2回通っていただき、反応を見ながら、照射の強さや使う機器を見直します。
紫外線療法は、機器のある安城本院と札幌院で行っています。広い範囲に照射できるナローバンドUVBの機器は、安城本院にあります。
色は、戻る場合も少しずつのため、数回の通院では、効果を判断できません。ナローバンドUVBに反応するときは、15〜20回ほど照射したころから、毛穴のところに点々と色が戻り始めることが多いとされています。
毎回、色の戻り方と副作用を確かめます。顔と指先など部位によって反応が違い、色がほとんど戻らない部分が残ることもあります。いったん色が戻っても、同じところがまた白くなることがあります。
白い部分は日焼けしやすく、周りの皮膚が日焼けすると差も目立つため、日焼け止めを使ってください。こすれや小さな傷がきっかけで、新しい白斑が出ることもあるので、肌を強くこすらないようにしてください。見た目が気になるときは、カバーメイクで目立たなくする方法もあります。
広がっている時期は、まず広がりを抑える治療を考えます。お子さまも、様子を見るだけにせず、早めに治療を始めることが勧められています。
| 保険適用(費用の目安) | 保険診療です(診察・検査・ステロイドの塗り薬・紫外線療法)。自己負担は、保険の負担割合によります |
|---|---|
| 主な症状 | 皮膚の一部が白く抜ける。白い部分の毛が白くなることもあります |
| 主な治療 | ステロイドの塗り薬、紫外線療法(ナローバンドUVB・エキシマ) |
| 通院の目安 | 紫外線療法は週1〜2回 |
| 受診の目安 | 白い部分が短いあいだに増えている、こすれや傷のあとに新しく出てきた、子どもに出てきた |
| 紫外線療法を受けられない方 | 皮膚がんにかかったことがある方、日光に強く反応する体質(光線過敏症)の方など |
| 診察でお伝えください | 妊娠中・授乳中の方、使っている薬(飲み薬・塗り薬・貼り薬)がある方、持病のある方、心臓ペースメーカーや植込み型除細動器など、体に植え込む電子機器を使っている方(紫外線療法は、機器によっては受けられません) |
| 受診できる院 | 安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院(紫外線療法は安城本院・札幌院) |
施術の特徴や経過を、院長ブログでご覧いただけます。
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