院長ブログ

尋常性白斑の光線療法で改善がみられない場合|外用療法に変更した症例を紹介

尋常性白斑の光線療法で改善がみられない場合|外用療法に変更した症例を紹介

尋常性白斑に対する光線療法と治療への反応

昨年夏に光線治療器XTRACを導入してから、以前にも増して白斑や円形脱毛症などの治療を多く行っています。

XTRACは湿疹の治療でも使用しています。

症状の強い手湿疹や、硬いしこりを伴う痒疹、顔面の手強い皮膚炎などで、数回の照射後に改善がみられることもあります。

一方で白斑や円形脱毛症への効果はというと、XTRACでも改善がみられる症例はありますが、重症例では十分な効果が得られないこともあり、まだまだ、と思うところがあります。

光線療法は確かに有効な治療法ですが、それが1番、という訳でもなさそうです。

光線療法から外用療法へ変更した尋常性白斑の症例

以前の症例ですが、光線療法を続けても改善がみられず、外用療法に変えた後に色素の再生がみられた、という尋常性白斑のケースを経験しました。

初診時の状態

60代男性。初診時。

60代男性の尋常性白斑の初診時の症例写真

エキシマランプを20回以上照射した後の経過

エキシマランプ(XTRACではありません)20回以上照射。

白斑は残念ながら拡大傾向にあります。

60代男性の尋常性白斑にエキシマランプを20回以上照射した後の症例写真

プロトピック軟膏による外用療法へ変更後の経過

ご本人も全く良くなっていない、とのことで治療中断し、外用療法にしました。

すると、不思議なことに一気に色素が再生してきました。

60代男性の尋常性白斑でプロトピック軟膏による外用療法へ変更した後の症例写真

使った薬は「プロトピック軟膏」。アトピー性皮膚炎で使う免疫を調整する外用剤です。

尋常性白斑への使用は国内では適応外となります。

さらに3か月外用を続けた後の経過

さらに外用を続けること3か月。

60代男性の尋常性白斑で外用療法をさらに3か月継続した額と生え際の状態

ほぼ色素は再生しました。

光線療法で改善がみられない場合の治療の見直し

現在は光線治療が広く行われていますが、全ての症例でうまくいくわけではありません。

今回のように20回以上照射しても改善がみられず、白斑が拡大している場合には、経過を踏まえて他の方法を積極的に検討する、という姿勢が重要と考えています。

今回は白斑ですが、重度の円形脱毛においてXTRAC照射でもなかなか発毛せず、光線療法を中断し、SADBEのみの治療に変更したら急に発毛した、というケースもあります。

このように光線治療にはまだまだ工夫の余地はありそうです。今回の経験を次の治療につなげたいと思います。

まとめ

尋常性白斑にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

最近はインスタへの投稿の方が多いので、こちらもぜひご覧ください。

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執筆・監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

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1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。

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