診療案内

尋常性乾癬

対応状況
  • 安城本院
  • 新宿南口
  • 大阪院
  • 札幌院

尋常性乾癬

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)は、赤く盛り上がった皮膚に、白いかさぶたのような鱗屑(りんせつ)が付く病気です。頭皮やひじ、ひざなどにでき、かゆみや爪の変化を伴うこともあります。人にうつる病気ではありません。当院では、発疹の場所や厚さに合わせた塗り薬を中心に、保険診療で治療しています。

こんな症状の方へ

  • ひじやひざ、頭、腰まわりに、赤く盛り上がった発疹がある
  • 発疹から、白い粉のような皮膚がぽろぽろ落ちる
  • 頭皮が赤く、ふけのようなものがたくさん出る
  • かゆくてかいたところが、さらに悪くなる
  • 爪の形が変わってきた

皮膚だけでなく、爪や関節の症状も診ます

発疹の赤みや厚み、広がりと、頭皮や爪の変化を診ます。湿疹や水虫と見分けにくいときは、検査をすることもあります。見た目だけでなく、かゆみや、服に皮膚が落ちて困ること、仕事や睡眠への影響もお聞かせください。

指の腫れや朝のこわばり、関節の痛みがあるときは、皮膚の症状と一緒にお知らせください。乾癬に伴う関節炎は、発疹が軽くても起こることがあるため、隠れていないかを確かめます。

まずは塗り薬で炎症を抑えます

塗り薬は、ステロイドの薬とビタミンD3の薬が中心で、両方を合わせた薬もあります。発疹の場所や皮膚の厚みに合わせて選ぶため、顔と手足で同じ薬を同じ量だけ塗るとは限りません。処方された範囲と回数で塗ってください。よくなったあとの使い方も、診察でお伝えします。

塗り薬だけで治まりにくいとき

塗り薬に、紫外線療法(光線療法)や飲み薬を組み合わせます。どの治療にするかは、発疹の広さや厚さのほか、副作用や通院・費用の負担、ご希望もうかがって選びます。

紫外線療法は、機器のある安城本院と札幌院で行っています。ひじやひざなど一部に厚く残る発疹には、そこだけに当てるエキシマなどを使います。広い範囲の発疹に、全身や半身へまとめて当てるナローバンドUVBの機器は、安城本院にあります。

飲み薬は、アプレミラストやシクロスポリンを使います。発疹の広さや、これまでの治療の効き方で、使える条件が決まっています。

紫外線療法や飲み薬でも十分に抑えられないときや、副作用で続けにくいときは、注射薬(生物学的製剤)を考えます。日本皮膚科学会が定めた医療機関で始める治療のため、必要な方には対応する病院をご紹介します。

落ち着いた状態を保つために

かぜや扁桃炎、ストレス、太りすぎ、皮膚がこすれることなどで、発疹がまた悪くなることがあります。硬いタオルで体をこすったり、鱗屑を無理にはがしたりせず、保湿を続けてください。

症状が落ち着いても、薬は自己判断でやめないでください。減らし方は、皮膚の状態を診ながら一緒に決めます。

こんなときは、早めに受診してください

  • 発疹が急に増えたり、広がったりしてきた
  • 指やひざなどの関節、かかとが腫れて痛む
  • 熱が出て、全身が赤くなったり、膿をもったぶつぶつが出たりした

熱が出て全身が赤くなるときは、膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)という重い型のことがあります。入院での治療が必要になることもあります。このときは、予約の日を待たずにすぐ受診してください(院が閉まっているときは救急へ)。

この施術の要点

診療区分・費用皮膚科の保険診療です。自己負担の割合は、年齢や加入している保険によって異なります
主な症状境目のはっきりした、赤く盛り上がった発疹と、白いかさぶたのような皮膚(鱗屑)。頭・ひじ・ひざ・腰まわりに多く、かゆみや爪の変化を伴うこともあります
主な治療塗り薬(ステロイド・ビタミンD3・両方を合わせた薬)
塗り薬で抑えにくいとき塗り薬に、紫外線療法や飲み薬(アプレミラスト・シクロスポリン等)を組み合わせます。紫外線療法は、安城本院と札幌院で行っています
注射薬(生物学的製剤)日本皮膚科学会が定めた医療機関で始める治療のため、対応する病院をご紹介します
通院の目安再診の時期は、発疹の状態と使う薬に合わせてお伝えします。紫外線療法は、はじめは週1〜2回が目安です。照射の間があくと、十分な効果が出にくくなります
受診の目安発疹が急に増える・広がる、関節が腫れて痛む、熱とともに全身が赤くなる・膿をもったぶつぶつが出る
診察でお伝えください妊娠中・授乳中の方、妊娠を考えている方、使っている薬がある方、予防接種の予定がある方、持病のある方(腎臓や肝臓の病気、高血圧など)、皮膚がんにかかったことがある方、放射線治療を受けたことがある方、日光で皮膚が赤くなりやすい方、日光や紫外線療法で乾癬が悪くなったことがある方、心臓ペースメーカーや植込み型除細動器など、体に植え込む電子機器を使っている方(紫外線療法は、機器によっては受けられません)
受診できる院安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院

診察・治療の流れ

01

問診

発疹が出た時期と場所、かゆみや関節の痛み、使っている薬をうかがいます。お薬手帳をお持ちください。
02

診察と処方

発疹の広がりと頭皮・爪を診て、塗り薬の種類と、塗る量・範囲・回数をお伝えします。
03

再診

効き方と副作用を診て、薬を調整します。飲み薬によっては、定期的に血液検査を行います。

初診のご予約

ご希望の診療科目・担当医師・診療時間をご指定の上ご予約ください。

副作用・リスク

  • ステロイドの塗り薬を、強いものや長い期間で使うと、皮膚が薄くなる、血管が浮き出る、ニキビや毛穴の炎症が出るといった副作用が起こることがあります。顔や陰部は起こりやすい場所です。
  • ビタミンD3の塗り薬では、塗ったところに刺激感やかゆみ、赤みが出ることがあります。広い範囲にたくさん塗ると、血液中のカルシウムが高くなることがあるため、決められた量を守ってください。
  • 紫外線療法では、日焼けのような赤みやヒリヒリ感、水ぶくれ、色素沈着が出ることがあります。水ぶくれはエキシマで起こりやすく、あとが残ったりケロイドになったりすることもあります。当てる量を増やしたときなどに、発疹がかえって増えることがあります。また、当てた回数が多くなるほど、しわなどの皮膚の老化や、皮膚がんのおそれが高まります。
  • 紫外線が目に入ると、視力が落ちたり失明したりするおそれがあるため、紫外線療法の照射中は保護めがねをかけます。
  • 飲み薬のアプレミラストでは、飲み始めに下痢や吐き気、頭痛が出やすいため、少ない量から始めて増やします。重い下痢や感染症、アレルギー反応が起こることがあります。妊娠中の方は使えません。妊娠する可能性のある方は、飲んでいるあいだと、飲み終えてから2日間は避妊が必要です。
  • 飲み薬のシクロスポリンでは、腎臓の働きの低下や血圧の上昇、感染症に注意が必要で、定期的に血液検査を行います。飲んでいるあいだは、生ワクチンの予防接種は受けられません。紫外線療法と一緒に行うと皮膚がんのおそれが高まるため、原則として一緒には行いません。がん(特に皮膚のがん)やリンパ腫の報告もあります。
  • 注射薬の生物学的製剤では、結核などの感染症に注意が必要です。始める前に、紹介先の医療機関で胸の画像検査や血液検査を行います。
  • 発熱やせき、強い下痢などが出たときは、早めに治療を受けた院へご連絡ください。息苦しさや、急に広がるじんましんが出たときは、すぐに医療機関を受診してください(院が閉まっているときは救急へ)。薬ごとの注意は、処方のときにご説明します。

FAQ

監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

略歴を見る略歴を閉じる

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。