線状皮膚炎が激増中!刺された記憶がないのに皮膚がただれている原因について解説
夏のある日、全く記憶のない突然の皮膚炎。特に7月上旬頃に「皮膚がただれてヒリヒリする」と言って受診される方が多く発生します。かぶれ?虫刺され?いえいえ。 線状皮膚炎とはこれは「線状皮膚
記事を読む線状皮膚炎は、アオバアリガタハネカクシ(やけど虫とも呼ばれる虫)の体液が皮膚について起こる、やけどのような皮膚炎です。虫に気づかないまま払っていることも多く、身に覚えのないただれに驚いて、受診される方もいます。当院では、皮膚炎の形と出ている場所から線状皮膚炎かどうかを見きわめ、保険診療で治療します。
アオバアリガタハネカクシは、体長6〜7mmほどの細長い虫です。頭とおしりの先が黒く、短い羽は青緑色で、そのほかはオレンジ色です。田んぼや畑、川原などの湿った草地にすみ、4〜10月ごろの夜に、明かりに飛んできます。窓から家の中に入ってくることもあります。
虫に刺された跡のように見えますが、実際は、虫の体液に触れて起こる皮膚炎です。体液にはペデリンという毒が含まれていて、肌にとまった虫を払ったり、たたいてつぶしたりしたときに、皮膚につきます。払った手の動きに沿って体液がのびるため、線を引いたような形になります。ただ、肌の上でつぶした場合などは、線の形にならないこともあります。
水ぶくれを起こすカミキリモドキという別の虫も、やけど虫と呼ばれます。
体液がついてすぐではなく、多くは1〜2日たってから、赤みと、ヒリヒリした痛みやかゆみが出てきます。赤みの上には水ぶくれや、膿をもった小さなぶつぶつができ、やがてかさぶたになって、皮がむけていきます。首や顔、腕など、服から出ているところに多く出ます。虫が目に飛び込んだり、体液が目に入ったりすると、目が赤く腫れて、強く痛むことがあります。
線状皮膚炎は、ほかのかぶれや帯状疱疹などと似ていることがあります。診察では、皮膚炎の形と、出ている場所を診ます。顔だけでは見分けにくいときも、腕などに出た皮膚炎の形が手がかりになります。ここ数日の夜の外出や、明かりの下で虫を払った覚えがないかも、うかがいます。症状が出始めたころの写真があれば、見せてください。
治療では、ステロイドの塗り薬で炎症を抑えます。薬の強さは、炎症の強さと出ている場所(顔や目のまわりなど)に合わせて選びます。ただれたところに細菌の感染が重なっているときは、抗菌薬の塗り薬を合わせて使うことがあります。ステロイドの塗り薬は、赤みやただれが落ち着いたら、塗るのをやめます。
虫が肌にとまっていたら、つぶさずに、息で吹き飛ばすか、紙などでそっと払ってください。体液がついたと思ったら、すぐに石けんを使って水でよく洗い流してください。体液のついた手で目や顔をさわると、そこにも皮膚炎が出ることがあります。
赤みが軽いだけなら、2日ほどで引くこともあります。次のようなときは、受診してください。
目に入ったときは、すぐに水でよく洗い、眼科を受診してください。
明かりに集まる虫なので、網戸も、破れやすき間のないものを使ってください。夜に田んぼや草むらの近くで過ごすときは、長袖を着て、肌を出さないようにしましょう。
| 費用の目安 | 保険診療(自己負担は、保険の負担割合によります) |
|---|---|
| 主な症状 | 線を引いたような赤み、ヒリヒリした痛み、水ぶくれ。首や顔、腕に多く出ます |
| 原因 | アオバアリガタハネカクシという虫の体液。成虫は4〜10月ごろ、夜に明かりに飛んできます |
| 主な治療 | ステロイドの塗り薬(強さは、炎症の強さと場所で選びます)。ただれに細菌の感染が重なったときは、抗菌薬の塗り薬を合わせることもあります |
| 経過の目安 | 水ぶくれができた場合、乾いて皮がむけるまで1週間ほど。範囲が広い・ただれが深いときは、もっと長くかかることがあります。治ったあと、茶色いしみが残ることがあります |
| 受診の目安 | 水ぶくれやただれがある、範囲が広い、痛みやかゆみが強い、熱がある、顔や目のまわりに出ている |
| 受診できる院 | 安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院 |
施術の特徴や経過を、院長ブログでご覧いただけます。
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