診療案内

脂漏性皮膚炎

対応状況
  • 安城本院
  • 新宿南口
  • 大阪院
  • 札幌院

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、頭皮や小鼻のわきなど、皮脂の多いところに赤みとフケのような皮むけが出る皮膚炎です。塗り薬でいったん治まっても、またぶり返しやすく、長く悩んでいる方もいます。当院では、よく似たほかの病気と見分けたうえで、保険診療で治療します。

こんな症状の方へ

  • 頭皮のかゆみと、脂っぽいフケが続いている
  • 小鼻のわきが赤く、かさかさして皮がむける
  • 眉や髪の生え際、耳のうしろが赤くなり、粉をふいたようになる
  • 塗り薬をやめると、しばらくしてまた出てくる

皮脂の多いところに出て、くり返しやすい皮膚炎です

よく出るのは、頭皮や髪の生え際、眉、小鼻のわき、耳のまわり、胸の真ん中などです。わきの下や陰部に出ることもあります。赤みの上に、白っぽいフケのような皮むけや、脂っぽく黄色みを帯びた皮むけがつきます。かゆみは、あっても軽いことが多いです。

皮膚にいつもいる、皮脂を好むマラセチアというカビ(真菌)の一種が関わっていると考えられています。冬から春先や、ストレスが続いたときに悪くなることがあります。人にうつる病気ではありません。

赤ちゃんでは、生後1か月ごろから、頭や顔に黄色っぽいかさぶたのついた赤みが出ることがあります。多くは、その後1〜2か月のうちに自然に落ち着きます。大人では、よくなったり悪くなったりをくり返しながら、長く続くことがよくあります。

似た病気と見分けてから、治療を決めます

診察では、赤みと皮むけの出ている場所や形を診て、いつから出ているかをうかがいます。頭皮では乾癬(かんせん)、顔ではかぶれやアトピー性皮膚炎、酒さ(しゅさ)など、似た病気がいくつもあります。見た目だけでは分かりにくいときは、皮膚の表面を少しとって、顕微鏡でカビを調べます。

小鼻のわきの赤みは、口囲皮膚炎のこともあります

小鼻のわきの赤みやかさつきは、脂漏性皮膚炎でよく見られる症状です。ただ、同じところに、口囲皮膚炎(こういひふえん)が出ていることがあります。口囲皮膚炎は、口のまわりを中心に小さな赤いぶつぶつが出る皮膚炎で、小鼻のわきや目のまわりにも出ます。顔にステロイドの塗り薬を長く使っていると、起こりやすくなります。

どちらの病気かによって、治療に使う薬が変わります。当院では、赤みやぶつぶつの様子を診て、これまでに使った薬の効き方もうかがい、どちらの病気かを見きわめます。今使っている薬は、自分の判断でやめずに、受診のときにお持ちください。

カビを抑える薬と、炎症を抑える薬を塗って治療します

脂漏性皮膚炎の治療は、塗り薬が中心です。マラセチアの増えすぎを抑える抗真菌薬と、赤みやかゆみを抑えるステロイドを、場所と症状の強さに合わせて使い分けます。頭皮には、髪の間にも塗りやすいローションを出します。

ステロイドの塗り薬は、赤みやかゆみを早く抑えます。顔は薬がよく吸収されるため、副作用に気をつけて、弱めのものを短い期間だけ使います。脂漏性皮膚炎は、ステロイドをやめると数日でぶり返すことが多いため、落ち着いてきたら、抗真菌薬で治療を続けます。

受診の目安

次のようなときは、早めに受診してください。

  • 市販のフケ用シャンプーや塗り薬を使っても、よくならない
  • 赤みやかゆみが強い、または広がってきた
  • 塗り薬を使っているのに、赤みやぶつぶつが増えてきた
  • 赤ちゃんがかゆがる、または頭や顔のほかに、体や手足にも湿疹がある

この施術の要点

費用の目安保険診療(自己負担は、保険の負担割合によります)
主な症状頭皮・髪の生え際・眉・小鼻のわき・耳のまわりなどの赤みと、フケのような皮むけ
主な原因皮脂と、皮膚にいつもいるカビ(マラセチア)。冬から春先やストレスで悪くなることがあります
主な治療抗真菌薬(カビを抑える薬)とステロイドの塗り薬
経過の目安赤ちゃんは、多くが1〜2か月で自然に落ち着きます。大人は、よくなったり悪くなったりをくり返しやすい病気です
受診の目安市販の薬でよくならない、赤みやかゆみが強い・広がる、塗り薬を使っても赤みやぶつぶつが増える、赤ちゃんがかゆがる・体や手足にも湿疹がある
受診できる院安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院

診察・治療の流れ

01

問診

いつから、どこに出ているかと、これまでに使った薬をうかがいます。
02

診察

皮膚の様子を診て、脂漏性皮膚炎か、似たほかの病気かを見きわめます。
03

治療

塗り薬を出し、場所ごとの塗り方をお伝えします。
04

再診

赤みの引き方と、薬の刺激が出ていないかを診て、薬の種類や塗り方を調整します。

初診のご予約

ご希望の診療科目・担当医師・診療時間をご指定の上ご予約ください。

副作用・リスク

  • 抗真菌薬の塗り薬で、ヒリヒリとした刺激感や、かゆみ、赤み、かぶれが出ることがあります。
  • ステロイドの塗り薬で、にきびのようなぶつぶつが出たり、塗ったところにカビや細菌による皮膚の感染症(毛穴の炎症など)が起こったりすることがあります。
  • ステロイドの塗り薬を長く塗り続けると、皮膚が薄くなったり、細い血管が浮き出て見えたりすることがあります。顔では、口囲皮膚炎や酒さに似た赤みやぶつぶつが出ることもあります。
  • ステロイドの塗り薬をまぶたに塗ると、眼圧が上がったり、緑内障や白内障が起こったりするおそれがあります。目のまわりには、医師がお伝えした薬だけを使ってください。
  • 塗ったあとに、かえって赤みやかゆみが強くなったときは、使うのをやめて、薬を出した院にご連絡ください。妊娠中・授乳中の方や、ほかに使っている薬がある方は、診察のときにお伝えください。

FAQ

監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

略歴を見る略歴を閉じる

1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。