診療案内

イソトレチノイン内服

対応状況
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イソトレチノイン内服

イソトレチノインは、保険の塗り薬や飲み薬で十分に改善しない、重いニキビに使う飲み薬です。皮脂の分泌を抑える作用がありますが、胎児への重い影響などのリスクがあるため、診察と血液検査を受けながら服用していただきます。当院で処方するイソトレチノインは国内で承認されていない医薬品のため、下の「国内で承認されていない医薬品について」もご覧ください。

こんなお悩みに

  • 保険の塗り薬や抗菌薬の飲み薬を続けても、赤く腫れるニキビやしこりのあるニキビをくり返す
  • 自分のニキビに、イソトレチノインが使えるか相談したい
  • 服用を始める前に、副作用や避妊の注意を知っておきたい

これまでの治療を確認してから判断します

ニキビの治療は、保険診療の塗り薬と飲み薬が基本です。日本皮膚科学会のニキビの診療ガイドライン(2023年)は、国内で承認されていない薬を推奨の検討に入れていません。イソトレチノインの飲み薬も、推奨する治療に含まれていません。

まず、これまで使った薬と使った期間、今のニキビの状態を確認します。イソトレチノインは、毛穴の詰まりや軽いニキビに使う薬ではありません。抗菌薬の飲み薬などを続けても、赤く腫れる強い炎症やしこりをくり返すニキビや、跡が残りやすい重いニキビに、必要かどうかを判断します。注意の多い薬のため、副作用と避妊についてご説明し、理解していただけた場合に処方します。

服用中は診察と検査が必要です

服用を始める前に血液検査を行い、女性の方は妊娠検査も受けていただきます。服用中も、定期的な診察のときに、肝臓の働きや中性脂肪などの値を血液検査で確かめます。薬は10mgと20mgがあり、30日分ずつ処方します。服用量や期間は、ニキビの状態と副作用、検査の結果を見て決めます。服用を終えたあとにニキビが再発し、2回目の治療が必要になることもあります。

妊娠・授乳と服用について

妊娠中の方、妊娠を考えている方、授乳中の方は服用できません。妊娠中に服用すると、少しの量や短い期間でも、胎児に命に関わる重い先天異常が起こる危険がきわめて高く、流産や早産も報告されています。妊娠の可能性がある方は、服用を始める1か月前から避妊が必要です。黄体ホルモンだけの飲み薬は、避妊として十分ではありません。当院では、服用中と、服用を終えてから6か月間の避妊を、男性の方にもお願いしています。

服用中と、服用を終えてから1か月は、献血もできません。献血した血液が妊娠中の方に使われると、胎児に影響するおそれがあるためです。

乾燥や体調の変化を確認します

唇や皮膚、目・鼻の乾燥が起こりやすくなり、唇のかさつきは、ほとんどの方に出ます。こまめに保湿してください。目が乾いてコンタクトレンズが合わなくなったときは、お知らせください。日焼けしやすくなることもあるため、強い日差しは避けてください。受診のたびに、乾燥の程度や、頭痛・気分の落ち込みなどの体調の変化をうかがいます。

ほかの薬・サプリメントとの飲み合わせ

イソトレチノインは、ビタミンAの仲間の薬です。ビタミンAを含むサプリメントや、テトラサイクリン系の抗菌薬(ミノサイクリンなど)とは、一緒に服用しないでください。服用中の薬やサプリメント、塗り薬は、必ずお知らせください。ほかの医療機関を受診するときも、イソトレチノインを服用していることを伝えてください。

この施術の要点

診療区分自由診療(保険適用外)
使う薬イソトレチノイン(ビタミンAの仲間の飲み薬)。国内未承認の医薬品です
処方10mgまたは20mgの薬を、30日分ずつ
検査服用前と服用中の血液検査。女性の方は妊娠検査も行います
避妊妊娠の可能性がある方は、服用を始める1か月前から必要です。当院では、服用を終えてから6か月まで、男性の方にもお願いしています
献血服用中と、服用を終えてから1か月はできません
服用できない方妊娠中・授乳中の方、妊娠を考えている方、イソトレチノインやビタミンAでアレルギーが出たことがある方、ビタミンAの薬やサプリメントをやめられない方、ビタミンAの取りすぎ(過剰症)と言われたことがある方
診察でお伝えくださいうつ病など心の病気にかかったことがある方、ご家族に心の病気のある方、肝臓の病気がある方、腸の病気がある方、中性脂肪やコレステロールが高いと言われたことがある方、糖尿病の方、お酒を多く飲む方、骨の病気(骨粗しょう症など)がある方、骨の成長が終わっていない成長期の方(とくに強い衝撃をくり返すスポーツをしている方)、服用中の薬やサプリメントがある方
受けられる院安城本院・新宿南口・大阪院・札幌院

診察・治療の流れ

01

洗顔・撮影(顔のニキビの場合)

メイクを落として洗顔し、VISIAで肌の状態を撮影します。
02

診察

ニキビの状態、これまでの治療、持病、服用中の薬、妊娠の予定をうかがいます。
03

説明・検査

副作用と、避妊・献血の注意、費用をご説明し、服用前の検査を行います。
04

処方

飲み方と注意をお伝えし、30日分の薬をお渡しします。
05

定期受診

乾燥や体調の変化と検査の結果を確かめ、続けるか、量を変えるかを決めます。

初診のご予約

ご希望の診療科目・担当医師・診療時間をご指定の上ご予約ください。

副作用・リスク

  • 唇・皮膚・目・鼻の乾燥は、多くの方に起こります。唇の荒れや皮むけ、かゆみ、鼻血、目の乾きなどが出ることがあります。肌が日焼けしやすくなることもあります。飲み始めのころに、ニキビが一時的に悪化することがあります。
  • 腰や背中の痛み、関節や筋肉の痛み、頭痛が起こることがあります。
  • 中性脂肪やコレステロールの上昇、肝臓の働きの異常が起こることがあります。膵炎(すいえん)が起こることもあります。
  • 気分の落ち込みや、現実にないものが見える・聞こえるといった心の変化が起こることがあります。まれに、死にたい気持ちになる、自殺を図る、攻撃的になるといった変化や、自殺も報告されています。
  • 見え方の変化を伴う頭の中の圧の上昇、聞こえにくさ、夜の見えにくさ、腸の炎症、重い皮膚の症状、重いアレルギーが起こることがあります。頭の中の圧の上昇は視力を失うことに、重い皮膚の症状は命に関わることにつながるおそれがあります。聞こえにくさ、夜の見えにくさ、腸の炎症は、服用をやめても続くことがあります。夜の見えにくさは急に起こることがあるため、夜に車などを運転するときは注意してください。
  • 強い運動のあとなどに、筋肉が壊れる病気(横紋筋融解症)が起こることがあります。骨が弱くなることや、成長期の骨の伸びが早く止まることもあります。
  • 妊娠中に服用すると、少しの量や短い期間でも、胎児に命に関わる重い先天異常が起こる危険がきわめて高く、流産や早産も報告されています。
  • 気分の落ち込みなど心の変化(ご家族が気づいたときも)、強い頭痛や吐き気、見え方の変化や夜の見えにくさ、聞こえにくさや耳鳴りが出たときは、服用をやめて、すぐに処方した院へご連絡ください。強い腹痛、下痢や血便、広がる発疹、強い筋肉の痛みや濃い色の尿、皮膚や白目が黄色くなるといった症状が出たときも、服用をやめて、すぐにご連絡ください。息苦しさなど急な症状があるときは、救急を受診してください。

FAQ

国内で承認されていない医薬品について

未承認であること:ニキビの治療に使うイソトレチノイン内服薬(10mg・20mg)は、国内で承認されていない医薬品です。

入手経路:当院の医師の判断のもと、個人輸入しています。個人輸入については、厚生労働省の「個人輸入において注意すべき医薬品等について」をご覧ください。

国内の承認品:同じ成分のイソトレックスカプセルは、神経芽腫の治療にのみ承認されています。ニキビの治療に承認された内服薬はありません。

海外での状況:米国FDAで、重症の結節性ざ瘡(ニキビ)の治療薬として承認されています。妊娠中は、少しの量や短い期間でも胎児に重い先天異常が起こるおそれがあるとして、使用を管理するプログラム(iPLEDGE)が設けられています。

救済制度:万一重い副作用が起きた場合も、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。

監修

小林 直隆

医療法人美心研 理事長/咲くらクリニック 総院長

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1996年三重大学医学部卒業。東京大学形成外科等での診療を経て、2003年咲くらクリニック開設。アトピー性皮膚炎・にきび・酒さ治療、美容レーザーを専門とし、医療機器メーカー各社の講師として全国で講演活動を行う。日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会ほか所属。